見出し画像

シリーズ 昭和百景 「高度経済成長と列島開発 エネルギー行政という鬼門」

 高度経済成長は同時に、未曾有の生産力の確保を前とした「エネルギー革命」を背景としてもいた。戦後復興という「東洋の奇跡」の立役者とされた通産省(現経済産業省)は、オイルショックを契機に、テクノポリス計画を立ち上げ、内陸の開発へと布石を打つ。通産省によるこの列島開発施策はその後、新エネルギー研究と海岸部への展開の絡め手施策につながり、そこに「原発」が立ち現れた。

ここから先は

6,781字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?