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「花束みたいな恋をした」をポジティブに捉えられない理由

あの映画のような恋愛は、きっと多くの人が経験したことがあると思う。 でも、どうしたら最終的に、お互いが「微笑ましい過去」と思えるのか。それだけは共感出来ない。 意味は分かる。 「結果的に別れたけど、あの楽しかった時代にありがとう」と言っているのだと思う。 私の感情は「ありがとう」ではなく、「悔しい」だった。 あんなに一緒に楽しんだ人に対して、自分のことを思ってくれた人に対して、自分の価値観のせいでお別れをしてしまい後悔を感じる。 とはいえ、過去に戻ったとしても、結果的に別

    • 旅行で皆んなのように楽しめない理由

      初めての都会、初めての海外はどれも刺激的で、興奮材料しかなかった。 通行方向が逆の車道、土みたいなもので作られた建造物。 本土では見たことない綺麗な海。社会に思いやりをもった完成された人たち。 すべてが興奮する対象として私の目に映った。 そんな感情のまま、いくつかの国や場所を巡り、ある日、急に材料がなくなった。 全てのものがだいたい一緒で、ただお金と時間を使って遠くに行って、似たようなものを見に行ってるだけだと気づくと、楽しめなくなった。 都会には、整ったインフラがあ

      • リスクを選ぶ葛藤

        見えてる世界よりも、見えない世界を選ぶ性格。 なぜ、こんなにリラックスしているのに、幸せな気持ちが長続きしないのか。 幸せな空間にいるのに、なぜ不幸な人たちを想像して危機感を感じようとするのか。 なぜいつも自分の計画は、分からないことだらけのストレスを抱えそうな道を選ぶのか。 分からない。 歳を重ねて、私の精神が、感情が、波を打つことを嫌っているのに、選ぶのは精神が嫌いなこと。 時折そんな性格に反省したくなる。 なにを目的にそんなに走りたいのか、結果も答えもどうで

        • 思い出の写真を消すとき、

          パソコンの容量が、スマホの容量が足りなくなったときに、過去の写真を消す儀式が始まる。 「あぁ、当時はこの人とたくさん遊んだなぁ」 「あぁ、6年も経つと自分もこんなに変わるのかぁ」 そんな写真の中で、たまに恥ずかしい写真も見つかってしまう。 「ドヤ顔で撮ってるけど、とんでもない顔してるなぁ、パートナーには見られたくないな。。」 パソコンの容量が無限にあれば、きっとこの写真を見返すことも、この時代を思い出すこともなかったでしょう。 クラウドに保存されていたとしても、削除ボ

        「花束みたいな恋をした」をポジティブに捉えられない理由

          自分の過去に泣かされる。

          別に未練もないし、戻りたいとも思っていないのに。 いつかの自分の過去に泣かされる。 気まぐれに、SNSで見た、文章で読んだ、そんなたった一瞬の出来事で、過去の出来事を思い出す。 思い出した時に、なぜか出てくる涙は、悲しくも、嬉しくもない。 ただ、自分の過去が、未熟で、ピュアで、未完成で、無邪気で、そんな過去に泣かされる。 次はいつ思い出して、泣いてしまうのかは分からないけど、ただこの気まぐれな瞬間も、いつかは自分の過去になる。

          自分の過去に泣かされる。