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旅行で皆んなのように楽しめない理由

初めての都会、初めての海外はどれも刺激的で、興奮材料しかなかった。

通行方向が逆の車道、土みたいなもので作られた建造物。
本土では見たことない綺麗な海。社会に思いやりをもった完成された人たち。
すべてが興奮する対象として私の目に映った。

そんな感情のまま、いくつかの国や場所を巡り、ある日、急に材料がなくなった。

全てのものがだいたい一緒で、ただお金と時間を使って遠くに行って、似たようなものを見に行ってるだけだと気づくと、楽しめなくなった。

都会には、整ったインフラがあって、人が多い。
田舎には、海や山がある。
その中に観光名所があろうとなかろうと、どんな場所も原理は同じなんだ。

そう思った時から、旅行が特別なものだと思わなくなった。

友達は、仲良い人たちと違う場所で楽しめるのが良いと言う。
同じ場所でも同じ楽しさを感じれる。

見たことがない景色を見たいと言う。
見てどうなるんだろう、見たところで明日の自分は変わらないと思ってしまう。

リフレッシュができると言う。
旅行の行き帰りの大変さでプラマイゼロな気分になる。

旅行の帰りに、満足度や幸福度は決して高くなくて、日常と変わらない。旅行で楽しんでいる友達を見ると羨ましい気持ちになる。

この人たちはこの旅行で、どんなものを持って帰ってきたのだろうか。きっと私は持って帰ってこれてないと思う。

人より「楽しみ方」が少ない気がして損してる気分にもなる。

それでもたまに、この人のように楽しめるんじゃないかと期待して、旅行に行く。


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