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読書「三体」ⅡとⅢ読み終わりました。

先日「三体」ⅡⅢを読み終わりました。想像以上に壮大な話でした。内容が理解出来とはとても言えない状態ですが、なんとか最後まで辿り着いたという感じです。背中を押してくださったフォロイー様の感想を拝読したいと思いましたが、見つけられなかったのでとりあえずこちらをお借りしました。

また、映像で見たらもう少しわかることもあるかなと思っていたら、ドラマ視聴について書いてくださったフォロイー様がいらしたので拝読させて頂きました。記事によるとWOWOWの方は、原作に近いように思います。ただ、どちらのchも契約していないので、今のところこの理解度で済ませるしかないようです。

さて、そんな自分が感想を書くのは甚だおこがましいことですが、記念の意味も込めて、とりあえず今頭に残っていることを書かせて頂きます。作品に対しての解説やファンの方々の考察等は、ほぼ見ていないので、的外れなことばかりかもしれませんが、お許しください。

Ⅰ(便宜上そう呼ばせて頂きます。)の感想はこちら。

個人的に一番読みにくかったのが、Ⅱの黒暗森林。ともかく登場人物が多いうえに、地上だけでなく宇宙空間での物語もあって、場面がよく飛ぶというのもあったと思います。ただ、Ⅰで、一見関係無いようなエピソード全てが、驚愕の出来事に繋がって行く重要な伏線であることを学んでいたので、それを何度も自分に言い聞かせてひたすら読み進みました。そして、やはり驚愕の展開があり、途中で放り出さなくてよかったと思いました。Ⅱを読み終わった後、今、自分で見ても呆れるようなつぶやきをしているのも、緊張が解けてハイになっていたのだと思います。(それにしても濃く餡って何)そして、Ⅱのラストは、一番好きなシーンの一つです。作品中、忘れた頃に再登場する人もいれば、あの人どうしたかなと思う人もいるのですが、そんな中でも、ああ、この人生きていたんだと嬉しくなったシーンです。彼は凄く良い人?だと思うので、残りの時間が幸せであったことを願います。

Ⅲは続けて読んで慣れていたせいもあるかもしれませんが、Ⅱよりも読みやく感じました。またまた想像を絶する驚く出来事があって、迎えたラストもそう終わるかという感じでした。ただ、全体的に意外とセンチメンタルな雰囲気があって、自分的にはややうーんと思うところもありました(あくまでも個人的な好みです)。多分、Ⅲのテーマや主人公の設定によるもので、新たに生命体の歴史が始まるためには必要不可欠な要因でもあるので、仕方ないのだと思います。一方、生命体の歴史の終焉や宇宙の最後についての描き方は凄いと思いました。ややネタバレになりますが、次元を落としていくシーンでは、頭の中でインカの見開きの図柄みたいな壁画が浮かんでました。また、あれだけ驚愕することが起こりながら、物語をあのように静かに終わらせる事にも驚きました。まるで悠久の時を感じさせる中国の絵画のように感じました。

キャラは、数が膨大すぎて、把握できている人物がとても少ないです。(総勢何名なのでしょう)名前を見ただけでは性別がわからないということも多く、キャラのイメージを掴むのにやや手間取ることもありました。

その中で、自分は意外と史強(シー・チアン)に好感がもてていたことが判明しました。大史が出てくると、物語が安定する気がします。一見ありがちなただの癖強キャラに見えますが、彼がいなかったら実はもっと早くにゲームオーバーになっていたはずです。そういう意味では、人類の存続における一番の功労者ではないかと思うのに、作品の中では、そこら辺が全然評価されていないように感じます。

大史繋がりでⅠの汪淼(ワン・ミャオ)にも好感が持てました。というか、この二人の組み合わせが個人的に好きでした。汪淼が応用分野の人というのも、基礎研究者よりも多少は一般に近い感じで、彼の行動に馴染みやすかったのだと思います。

羅輯(ルオ・ジー)登場人物に対して、変な読み方&名前覚えられない中で、なぜかちゃんと読めていた数少ない人物でした。自分の中では、ルーク・スカイウォーカー並に化けた人という印象です。最初は突飛なことをする面白いor大迷惑な奴状態でしたが、Ⅱの最後とⅢで見せた姿は圧巻でした。汪淼ほどでなかったけれど、大史とのコンビもそれなりに面白かったです。彼に始終振り回されていたケントもいい味だしていたと思います。

物質の智子(ソフォン)のなんでも見ることができて、人類の進化も妨げる事が出来るのに、なぜか肝心なことが見えないという設定も面白かったです。最初どうしても「ともこ」と読んでしまうと思っていたら、Ⅲの途中でやられたと思いました。ただ、正直に申しあげると個人的には、あのキャラ設定は余り好きでなかったです。なんでああなったのかなーという感じです。ただ、最後まで良く働いてくれてたので、意外といい性格だったのかももしれません。

それから、楊冬(ヤン・トン)のことをもう少し知りたかったです。自分の中ではなぜか楊冬は可哀相な人に感じられています。その癖、彼女の恋人だった丁儀(ディン・イー)が出てくる度に、誰?と思ってしまって、すみませんという感じでした。

そして、1379号 Ⅱの感想にも書きましたが、本当にいい人だったと思います。

まだ0と公式スピンオフのXが残っていますが、一応これで本編は読んだことになります。理解度は別として、これが読めたのだからと妙な自信が出来たことも事実です。今なら勢いで買ってしまい積んである本やこれから読んでみたい本も読める気がします。ただ、この物語と同じく、その内容がどの程度理解出来るかは謎ですが。





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