大概のメンズがファッションを気にするのは、モテたいからではないだろうか？
「ファッションは自己表現だ！」という領域にいきなり到達している人は稀有だろうし、モテたいなぁ、、、とか、異性を気にして外見を気にするということ、それ自体はいいことだと思う。

メンズファッションを語る上で「女子受け」という言葉がある。

その名の通り、女子にとってアリかナシか、ということ。ただしこの答えはもはや出ている。

「清潔感」である。

なんだよそれ！　と思うかもしれないが、もうこれしかない。ぶっちゃけ女子受けに度の過ぎたオシャレは必要ないのである。
そもそも「女子受け」である。受けがいいかどうか、でモテとは関係ないと言葉がすでに語っている。モテと関係あるのなら、「女子モテ」コーデと言われているはずである。逆に「モテ女子」コーデはあるのだから、多分逆はあるんじゃないかなーとかなんとかおもわないでもないけれども、わからないので掘り下げない。

ただ「清潔感」という曖昧模糊とした言葉をもうちょっと、整理すると、そこそこに整った服装、ということになるだろう。あとTPOに合っているとか。
その辺りは、MBさんの　ドレカジの7：3のバランスをぜひご参考にして欲しい。

で、前回の引きで使った「女子のズバッと指摘されてもオシャレにはならない」であるが、その通り、なのである。

モテたい、とか、オシャレになりたい、とか思った際にその対象である女子に指摘されても、オシャレの道には通じないのである。
女子に指摘されれば、それはまさに紛れもない「正解」である。否定しようがない。ただ、彼女らはその式を教えてはくれない。というか多分、無自覚なんだろう。

英語を話せる人が全員、英語を教えられるわけではないのと同じである。（To Heartから得た知識）
日本語を喋れるから、日本語の講師になれるわけではない。そもそも国語の点数は果たして何点だったのか。そもそも文法的に合って喋れているのか。

筆者が前職で「私服がダサい」称号を得ていた。服に無頓着であったし、オシャレに興味がなかった。が、女性の多い職場でフランクな感じだったので、けっこうズバズバ指摘されたし、してくれた。

ただし、それでオシャレにはならなかった。

例を挙げると、ある日突然に「ビジネスカジュアル」な服装が奨励され、基本ノーネクタイな職場になった。
そこで筆者は、いつものスーツ（というか背広と言ったほうがいいような上下）にワイシャツのそれまでの格好から、ネクタイを引いた。

「これでノーネクタイ。ビジカジ完成」と思って、会社に通っていたら、仲のいい事務の女子から「普通のワイシャツにノーネクタイで、ビジカジってわけじゃないから」と突っ込まれた。曰く、普通のワイシャツからネクタイを外すと、襟がくたっとしてしまい、くたびれた印象になる。ノーネクタイにするのならば、ボタンダウンのシャツにしろ、と言われたのである。

なるほど。。。そういうものなのか、、、と思い、筆者はボタンダウンのワイシャツに買い替えた。

めでたしめでたし、といえないことはないが、ここでわかるのは、筆者の行動はここで終わるのである。ビジカジ＝ノーネクタイ＝ボタンダウンシャツ。
この正解を得て、終わりである。

言うなれば、計算式を吹っ飛ばして、答えだけを教えてもらい、それを書いただけ。展開も広がりもない。

女子（に限らず他人）からの指摘は正解である。ただし、正解　だけなのである。大概。

服着るの可愛い妹のように、「ドレスとカジュアルのバランスだよ♪」とわざわざいってくれないのである。

そのため、修正は「その指摘された一箇所」だけになる。

だからもうずっと筆者は職場で、ボタンダウンシャツを着ていたのである。だってそれ以外正解を知らないから。

なんか男子が一度褒められたら「ずっとその服を着ている」話も聞いたりするが、多分それは本当は「そういう感じの服装が似合う」という意味合いだったと思うが、その人にとってはもう「それが正解の服」なのだ。そしてそれがなぜ正解かわからないのだから、それ以外に選びようがない。

だからズバッとした指摘は、正しく、それを素直に聞けば修正される（たまに聞かない人もいるけど）
ただ、「なぜ」がわからないから、オシャレには通じないのである。とか思ったりなんかした。

MB氏が解くロジックの重要性を、とある日に思った次第である。

次回は、、、、「それはビックシルエットとかじゃなくて、ダボダボです」か、「なぜダサいという自覚を覚えたか」とか。

MB氏：ノウアーマグというすごいブログを書いている人

服着る：服を着るならこんなふうに　が正式名称のMB氏原案の漫画。ウェブで無料で最新話とかが読める。たまちゃんがかわいいと話題

※このテキストはNazyに私見と経験に基づくものです。MB氏やMBラボとは一切関係ありません※