見出し画像

「悩みを解決する」ビジネスがすぐに飽きられる理由

今日は情報発信者の宿命である読者からの飽きを回避する方法について書いていきます。

巷では「悩みを解決すること」がビジネスなんだということはよく言われますし、実際にnoteなどで何らかの悩みを解決する情報を販売することで、マネタイズしている人もたくさんいるでしょう。

確かに、「悩みの解決」は情報さえ持っていれば、マネタイズしやすいと思います。需要のあるものを作って出すわけですから、まぁ、短期的にはマネタイズできるでしょう。

しかし、「悩みの解決」をビジネスにするということは読者の悩みがなくなったら、ビジネスの継続が不可能になるということでもあります。例えば、稼ぐ系でやっている人が多いとは思いますが、稼ぐ系を発信して集まってくる読者は当然稼ぐことが目的で、その人の発信を見ているわけです。


そして、最初の方は読者が自分から稼ぐための商品をいくつか買ってくれたとしましょう。そこで仮に、稼げるようになったとしたら、その後、発信者の元にその人は戻ってくるでしょうか。おそらく、ほとんどの場合戻ってこないです。

結局、稼ぐことに重きを置いている人が行き着く結論は決まっていて、「いつまでも情報を受信する側ではダメで、必ず発信者側に回らないといけない」ということです。

つまり、その人がある程度のレベルに達すると、「稼ぐ系の情報」を発信する側にまわり、稼ぐ系の情報をインプットすることなんて時間の無駄という価値観になるのです。(あくまで傾向ですけど)

考えてみれば当たり前ですが、月収100万円達成する方法を発信している人がいて、その人におかげで仮に月収100万円になったとしたら、もう教わることはないわけです。教わった人がじゃあ、次は月収1000万円になる方法を教わるためにお金を払うか?と言われればそうはなりません。

ほとんどの場合は月収100万円を達成した方法を元に、自分でレバレッジをかけていくはずです。余談ですが、僕の通い付けの美容院で美容師さんが育てた美容師ほど時間の問題で独立して去っていくと言っていましたので、そこでも「ある程度修行を積む」という悩みが解決されれば自分の元からいなくなったいたので、構造的には同じなのだと思います。

だから、「悩みの解決」は結果を出した人ほど自分の元から離れていくことになり非常に損なやり方なのです。ナンパ系も同じ構造で、「ナンパがしたい」という悩みを解決することをビジネスにしちゃうと、ナンパができるようになった優秀な人ほど「あとはもう全部自分でやった方が効率がいい」というような考えになり、自分の元から去っていきます。

何なら、ナンパができるようになったその人も今度は「ナンパの方法」という悩みを解決するビジネスを始めるでしょう。

この構造が連鎖すると、悩みが解決された人が今度は悩みを解決させてあげる側に回るというネズミ講のような仕組みになってしまいます。これは結局、自分でライバルを増やしてしまっているので、賢い戦略とは言えません。その証拠にどの業界でも長い間生き残っている人というのは「悩みの解決」にはフォーカスしていませんよね。あなたが長い間、生き残っているなぁと感じるインフルエンサーを想像してもらえればわかるはずです。

「悩みの解決」をビジネスにしている人はいつの時代も一定数いるのですが、メンツは水商売のように定期的に顔ぶれが変わります。それは当たり前の話で、単純に飽きられるからです。さすがに10年間ホストをやっていると、一時はナンバーワンという過去の栄光があったとしても、飽きられて、旬の若者にすぐにその座は奪われるわけです。

情報発信でも「悩みの解決」にフォーカスすると、一時的にコンテンツに絶賛してくれてた人も気が付いたらいなくなってたみたいなことも普通に起きるので、必ず「理想の未来」を設定して、稼ぐことはあくまでそこに行くための手段でしかないんだよというスタンスでやった方がいいです。

僕であれば、自分のステージを上げ続けることが人生のあるべき姿だと思って発信活動をやっていて、進化の旅に読者を巻き込むつもりでやっているんですよね。だから、一緒に成長したいと思ってくれている人が僕の発信を読んでくれているのです。そのおかげで1年以上僕の発信を見続けてくれる人も多数います。

別に読者の活動自体それぞれ何でもよく、それこそ会社員でも全然いいと思います。僕の掲げているコンセプトは進化であり、思考の自由度、人生の自由度を上げていくことが理想であり、その過程で発生するイベント、企画、全ての活動が僕のコンテンツなのです。だから、会社員の活動に僕の提供するコンテンツが生かされるということは十分あるでしょう。

もちろん、僕も稼ぐ系の企画を打ち立てることもありますし、思考を鍛える企画を打ち出すこともあります。または文章力を鍛える企画を出すこともあるかもしれません。

でも、それは進化のためという抽象度の高いところで、僕の理想と繋がっており、理想の未来を提示して、そこに一緒に行こうというスタンスを取れば、正直何をやろうが関係なくて、僕が進化するためにはこれが必要だなとその時思ったものを打ち出したら、それを一部の人が価値と認識してくれてマネタイズできるのです。

このように、何かの解決策を提示して終わりとかではなく、自分の壮大な物語に読者を巻き込んで、定期的に発生するイベントにお金を払ってもらうというスタンスを取ったほうが長続きしますよ。

僕が見る限り、飽きられていない人は壮大な理想があって、そこをフォロワーと共有しているからこそ生き残っているのかなと思います。

もちろん、こっちの方向性でいくには「情報」ではなく、「人」に視点をずらす必要があり、人間的魅力をコツコツ磨いていかなくてはなりません。当然、時間はかかりますが、得られる恩恵も大きいので、やる価値はあります。

少なくとも、「悩みの解決」にフォーカスしたビジネスは単発で終わるということです。長い目で見てる人は自分の物語に読者を巻き込んで楽しく活動しながら、価値を発生させていきましょう。

ということで、今日は以上です。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?