見出し画像

今日パキラを買ったことを、思い出せる日が続くように。

今日、父と母とホームセンターの園芸コーナーに行った。
地元では有名な大型店舗で、屋外と屋内に売場があり、さまざま植物の取り扱いがある。野菜の苗や、観葉植物、エクステリアに使うような大きな植栽まで、ずらっと並んでいる。

私は屋外の植栽コーナーから見ていたのだけど、なんだかピンとこない。
月に一度実家に帰省することにしているので、自分の部屋に置けるグリーンがほしかったのだけど、無理して選ぶのも違う気がしてなかば諦めていた。

私の一人暮らしの家には、私の背丈159cmくらいのフィカスウンベラータがある。グリーン初心者だったこともあり、ある程度大きい方が育てやすいかと思い100cm位のものを購入して、そこからすくすく育ってくれた。

今でもたまに(フィカスを購入した)オンラインストアを見ているのだけど、責任を持って育てたいと思うとカートに入れるのをためらってしまっていた。

(今日はもう買わないかな)と思って屋内の観葉植物コーナーを見ていたら、ぎっしり並べられているコーナーで、小さなパキラを見つけた。20cm位で、隣の鉢と葉っぱが重なって窮屈そうに並んでいる。
その姿が可愛く見えて、持ち上げると新しい葉が出てきてツヤツヤとしているに気づいた。

そのとき、ふいに、この子が大きくなって私の部屋にある姿が思い浮かんだ。同じ種類は無数にあっても、この子との出会いは一回しかない。そんな気持ちが高まってきて、家にお迎えする(買って帰る)ことにした。

鉢が小さそうだったので、少し大きめの鉢と観葉植物用の土なども購入。
家に帰ってさっそく植え替えようとして、そこで土に触るのは久しぶりなことに気づいた。

一人暮らしの家はマンションで、フィカスにも水をあげるくらいで、仕事もPC中心の生活。こうして土を手に取って作業をすることは久しぶりだ。
子どものころはずっと土遊びをしたし、芋掘りも好きだったことも思い出した。
土の匂いや触感は気持ちを浄化させてくれる感じがする。まっすぐにおおらかに生きるために、必要な要素なのではないかとも思えてくる。

慎重に丁寧に、パキラを植え替えて、最初なのでたくさん水をあげて。少し水が落ちるのを待って、鉢受けに置いて家の中に入れた。

そして今、このnoteを書いている近くにパキラがある。
これからこのパキラがどんどん大きくなっていくのを見守りながら、今日のことを思い出せたらいいなと思った。

父と母とホームセンターに行ったこと、久しぶりに土に触ってやわらかい気持ちになったこと。きっとそのときには大きくベテランになっている葉っぱが、ツヤツヤの新しい葉だったこと。覚えていて、教えてあげよう。

このnoteに書いたことを覚えていられるように、こころに余白を持っていたい。そんな気持ちにさせてくれたパキラに感謝。これからよろしくね。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

ここまで読んでいだだき、ありがとうございました!もっとすてきな記事をお届けできるように、頑張ります!