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今日、また「ライターさんと連絡が取れなくなった」という話を聞いた。

今日、またライターさんと連絡が取れなくなったという話を聞いた。いわゆる「飛んでしまった」という状況で、今回がはじめてではない。ディレクターさん数名から直接聞いただけでも、この1年の間で5回目になる。

ここでいうライターさんは、フリーランスで業務委託。

Twitterなどでもわりと聞く話で、批判的な意見がセットでツイートされていることが多い。確かに、周りの人は迷惑を被るので当たり前の感情なのだと思うけど、少なからず起こってしまう理由はどうしてなんだろう。

同じ立場のライターとして考えてみたいと思う。

書き続けるプレッシャー

連絡が取れなくなったと聞くライターさんは、付き合いの浅いライターさんなのかというと、意外とそうではないらしい。数年契約していて、仕事を続けていたのに、ある日突然連絡が取れなくなり、そのままフェードアウトということもあるよう。

想像することしかできないけれど、何かをきっかけに気持ちが折れてしまったのかなと思う。

ライターでフリーランスをしていたら、書き続けなければ生計を立てられないし、書いた原稿は誰かの目に触れて評価の対象となり続ける。と、いうと少し厳しい表現なのかもしれないけれど、自分の書いた文章が読まれて続けることは、やりがいの反面、実力が露呈してしまう怖さもある。

自分を否定されるような体験

他人の文章への批判なんて簡単で、「このライターの文章は上手くない」と言われてしまえば、もう言い返すことはできない。明瞭な答えがない世界で「正解だよ」と言ってもらえずに、「ここが違う」と言われながら、ただ書き続けることしかできない。

もちろん、よりよい記事を作るために大量の赤入れが必要で、編集が必要で、時には厳しいやりとりがあることも理解はできる。でも、自分を肯定してくれるような言葉を書けてくれる環境は稀で、自分で自分を支え続けなければ長く書いていくことは難しいのだとも感じる。

自分を否定されたような気持ちから抜けだせなくなったとき、今まで積み上げてきたものなんてどうでもよくなって、何もかも捨ててしまいたくなるのではないだろうか。

前向きになれるコミュニケーション

そうなる前に。もっと早い段階で。だれかが気がつけたら。もしかしたら結果が変わっていたかもしれない。今日の帰り道そんなことをグルグルと考えていて、私が必要だと感じたのは、前向きなコミュニケーション。悩みや、悩みの前段階のモヤモヤを解消できるような場所があれば、気持ちを持ち直せるのではないだろうか。

せっかく今まで頑張ってきたことがあるのに、(これだからライターは)(これだからフリーランスは)なんていわれるのは悔しいし、誰かが言われているのを聞くのも悔しい。

自分がしたいことと、できることは必ずしもイコールではないけど、絶対に私にできることがあると思う。(まだ私は力不足かもしれない)なんて思っている場合じゃない。前向きになれる場所をつくっていこう。

何かあったときのホットラインのようなカウンセリング窓口の準備を進めていきます。

それでは、また明日。

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