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古今東西の「愛してる」:ひさしぶり

夫は昔、声を失った。

豪快という言葉が似合う人だったが、癌で声帯を摘出。

以来笑うことの減った夫との夫婦生活は、決して簡単ではなかった。

ある日、名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこには夫の姿が。

「愛してる」

小さくて聞き取りづらい音。

夫の照れた顔なんていつぶりだろう。

ひさしぶり。

===後記===

つんくさんは、食道発声で、声を出せるようになったらしい。

伝えられる時に、伝えたいことを伝えましょう。

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