Peridot drops

音楽家になれなかった、そしてある日難病がわかった。 しかし、その後『もってる私』がいた…

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音楽家になれなかった、そしてある日難病がわかった。 しかし、その後『もってる私』がいた。 人生の後半戦は、きっと後悔はしないで終われるに違いない。

最近の記事

明日は明るいに違いない Ⅴ

  ぶらぶらニューヨーク 夏子はニューヨーク滞在中 朝起きると散歩に出掛けた (日本じゃ、朝活などほとんどしない人だ。) 先ず早朝のタイムズスクエアへ。 夫にその時の写真をみせると、 先ず出た言葉が、『信じられない』だった。 先ず、ガラーンとしたタイムズスクエアなんて あり得ない!とのことだ。 そう、夜が明けたばかりのタイムズスクエアは、人がほとんど居ない 夏子が自撮りした写真は人が写り込んでないのだ。 夏子は自画自賛で、レアなタイムズスクエアの写真と豪語

    • 明日は明るいに違いない Ⅳ

         病の話 夏子はアメリカに来る事は、これから先ずっと可能ではないと思っている。 たとえ、財布事情が許したとしても。 海外へ行く時は、沢山の常用薬💊を持ち歩くし、 機内でも服用種類と数が多いので、 尋ねられたら、薬の説明をしなければならない なので、医師の診断書と薬の処方内容の書類(英文訳)を携行している。 夏子がインターネットで調べたところ、これから急激に病気が進行した時に 服用する薬は、アメリカ入国の許可が下りないモノもあるようだ。 入国管理のゲートを

      • 明日は明るいに違いない Ⅲ

        夏子は考えている。自分のことを ニューヨークは音が溢れている  耳をつん裂く様な、車のクラクション NYPD(ニューヨーク警察)のパトカーのサイレン この2つはニューヨーク名物と言っても過言ではない。 夏子は少々、HSPなところがあるので急に背後で大きな音が聞こえると、 咄嗟に耳を塞ぎたくなる事がある。 それに、多言語の声の音 これはさすがニューヨーク、人種の坩堝というだけあって 色んな国の言葉、そして各々の訛りの英語の会話が、 そこかしこから聴こえて、面

        • 明日は明るいに違いない ⅱ

          ニューヨークに着いたらそこは雪景色だった JFK空港に着き、入国するとマンハッタン迄移動する。 (ニューヨークに入国迄、すったもんだあったが、その話は又あとで。) 通常そうそう慣れていなければ、イエローキャブで移動するのだろうが、 夏子は空港シャトルトレインと地下鉄を使いマンハッタン迄移動する事にした。 単なる好奇心とチャレンジ精神だ。 多分不慣れなことと緊張していたのだろう、その細かい行程の記憶が薄い。 地下鉄の駅から地上に上がると、雪景色だ。 3

        明日は明るいに違いない Ⅴ

          明日は明るいに違いない ⅰ

          ニューヨーク便で 夏子は、飛行機の中 薄暗い機内の中で目を開けると、 CAが回遊魚のように歩いている。 日本の福岡空港を飛び立って、早十時間近く経っている 夏子は以外とこの飛行時間が好きだ ワインを飲みながら機内食を食べた後は、好きな機内エンターテイメントを楽しみ メイクを落とした後は、ゆっくりスキンケアをしながら、自分のお気に入りのイヤホンで、スマホにダウンロードした音楽を、ゆっくり楽しむ。 そして夢ごごちの中眠りのへと入る 今回は一人旅、好き勝手に時間を使える

          明日は明るいに違いない ⅰ