見出し画像

CE、CAの略称について

 裁判所職員総合研修所入所試験を「CE」、裁判所書記官任用試験を「CA」と略称していますが、これらのアルファベットの由来を知っている方はいるでしょうか。実はこれらの由来は裁判所自体も知らないのです。
 司法行政文書の開示の申出に関する答申が最高裁判所のHPで公開されていますが、令和3年度(最情)答申第45号において、「CE試験及びCA試験のアルファベット表記による正式名称を記載した文書の不開示判断(不存在)に関する件」について情報公開・個人情報保護審査委員会による答申がなされています。以下その内容を抜粋しています。
 「上記各試験の略称について、各試験の開始に先立って、当該各略称を定めるに至った経緯やアルファベット表記に対応した名称が記載された文書が作成された可能性はあるが、これらの表記がいずれも略称にすぎないこと、いずれの試験もその開始から十数年以上が経過しているこ とから、CE及びCAのアルファベット表記に対応する名称に係る文書を実際に作成したのか否か及び作成後に廃棄されたのか否かが判然としなかったとする最高裁判所事務総長の上記説明の内容に特段不自然な点は見当たらず、不合理とはいえない。そのほか、最高裁判所において、本件開示申出文書に該当する文書を保有していることをうかがわせる事情は認められない。したがって、最高裁判所において、本件開示申出文書に該当する文書を保有していないと認められる。」
 以上のとおり、最高裁判所も分からないということです。私も主任に聞いて「知らないなあ」と言われたことがありますが、知らなくて当然だったのですね。
 私見ですが、「CE(裁判所職員総合研修所入所試験)」の「C」は「Court Clerk(裁判所書記官)」、「E」は「Entrance(入所)」で、「CA(裁判所書記官任用試験)」の「C」も「Court Clerk(裁判所書記官)」、「A」は「appointment(任用)」から来ているのかなと思っています。
 
 答申の中身が気になる方は以下にリンクを貼っているので確認してみてください。 
r3sj45.pdf (courts.go.jp)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?