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ステロイドの不思議

好酸球性胃腸炎 時々たくさん病名持ちの治療の物語です

好酸球性胃腸炎(指定難病:好酸球性消化管疾患)・重症喘息・食物(小麦)アレルギー・睡眠時無呼吸症候群・片頭痛・群発頭痛

今回はステロイドの話

副腎皮質ホルモン ステロイド内服薬のプレドニゾロン
治療過程でのステロイド増減の調整がしやすいため
デファクトスタンダードのごとく処方されます

一方で、副腎皮質ホルモンの薬は他の選択肢もあります
・プレドニゾロン=プレドニン=プレドハン
・メドロール=メチルプレドニゾロン
・デカドロン=デキサメサゾン
・リンデロン=リネステロン=ベタメタゾン
・コートリル ・コートン ・フロリネフ ・レダコート
副腎皮質ホルモンの副作用 (tokyo-med.ac.jp)

今回は
外来と入院を繰り返しながら気づいた
好酸球性胃腸炎とステロイドの関係についての
話を書きます。

あれ?痛みが変わった?

ステロイドの種類を変えたら、腹痛の具合が変わりました
グワぁ~ズキズキ から ギューギューズキズキ に軽減
・・・つまり小腸・大腸が雑巾絞りされた上に、針で突かれる痛みから
握りつぶされて.腫れて痛い に変わりました
どちらも痛いのですが、後者のほうがマシなのです

それは薬剤師さんとの何気ない会話から気づいた

痛みを堪えて仕事するために
毎週のようにリンデロンの点滴を受けていました。
強いステロイドということで、投与後1日半程度はカラダが楽になります。
一方、プレドニゾロン点滴の効果はイマイチ、効いてる?って感じていました。仕事もあり週2回の通院はムリ。週の後半は痛みとの戦いを繰り返していました。そんな生活続けられるわけもなく、もれなく入院しました

ある日、薬剤師さんとその話をして、飲み薬でリンデロンってないの?って相談。あるはずだけど、院内で処方できるか調べてくれることに。
「ありました!」と笑顔で教えてくれたことで、プレドニゾロンからリンデロン(ベタメタゾン)に変えてみることにしました。

そして試すこと1週間・・・

顔色が変わったそうです。自分でも手応えを感じていました。
痛いのは痛いのですが、一瞬だけでも穏やかな時間が訪れることが喜ばしかったです。
痛みの差はどの成分で生まれるか は謎
病院では ステロイド=プレドニゾロン一択 でベタメタゾンは使われないそうです。

プレドニゾロンとの違い

プレドニゾロンとベタメタゾンは、どちらもステロイドの内服薬ですが、いくつかの違いがあります。以下にその主な違いをまとめました。

  • プレドニゾロンは中間型のステロイドで、作用時間が適度に続きます。そのため、隔日(1日おき)で飲んだり、朝夕で飲む量を変えたりと、副作用を減らすための工夫をしやすい薬です 。

  • ベタメタゾンは長時間型のステロイドで、作用が強力で長続きします。また、電解質への影響が小さいため、大量投与に適した薬です 。

  • プレドニゾロンは妊娠中でも比較的安全に使えることが知られています。胎盤で分解される割合が高く、胎児への影響が少ないからです 。ベタメタゾンは胎盤での分解率が低く、胎児へ移行しやすいです。

  • プレドニゾロンとベタメタゾンの効力比は4:25です。つまり、ベタメタゾン1mgはプレドニゾロンの約6mgに相当します。

以上のように、プレドニゾロンとベタメタゾンはそれぞれ特徴が異なります。使用する際には、症状や状態に応じて適切な薬を選択する必要があります。

ベタメタゾン錠0.5mg「サワイ」の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典 (nikkeibp.co.jp)

プレドニン錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典 (nikkeibp.co.jp)

ステロイドの副作用を甘く見るなかれ

一方でステロイドには副作用もあります。
そのステロイドの副作用は多岐にわたりますが、
ここでは代表的なものを挙げます。

  • ステロイドは免疫系に影響するため、感染症のリスクが高まります。特に結核や水痘などの重篤な感染症に注意が必要です。

  • ステロイドは骨代謝に影響するため、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まります。カルシウムやビタミンDの補給や運動などで予防することが重要です。

  • ステロイドは血糖値や血圧を上昇させるため、糖尿病や高血圧のリスクが高まります。定期的な検査や食事制限などで管理することが必要です 。

  • ステロイドは精神状態に影響するため、不安やうつや興奮などの精神障害を引き起こすことがあります。自分の感情や行動に注意し、異常を感じたら医師に相談することが大切です 。

以上のように、ステロイドには様々な副作用があります。使用する際には、必要最小限の量と期間で使用し、副作用の予防や管理を行うことが重要です。

私はコロナ禍と時を同じくしたことで、感染症対策を徹底する生活を続けることができました。ただ、それでも副作用をもろにを受けました。副作用との生活については今後書きます。


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