熊本へ戻る

今日は珍しく空港に早く着いた。離陸時刻の1時間前に保安検査通過。慌ててないから周りを観察する余裕がある。外国人のまくし立てるような英語に冷静に対応する地上係員。試食するまでは指一本触らせまいとばかりに商品の前に仁王立ちするみやげ屋の店員。いつもなら気にもかけない景色が次々と目に入ってくる。しかし今日の僕にはさらに1つ、いつもと異なる点がある。ノーパンなのだ。決して変な性癖が芽生えてしまったわけではない。ただ単に履くパンツがなかったのだ。昨日、パンツを洗濯し忘れていた。まあノーパンといっても特別違和感があるわけでもなく、トイレへ行くとき以外はそのことを忘れてしまうくらいだ。その後のチャックの確認はこれ以上ないほど丁寧に行ったことは言うまでもない。
熊本に着いて味千ラーメンを食べていたらもう17時半だ。また日常が始まる。まさか関東にいることが非日常になる時がくるとは。さて、そろそろ帰ろう。やるべきことが沢山ある。非日常よりも光る日常を送るために。半ケツ出ないようにズボンをしっかり引き上げて僕はラーメンのお会計へと向かった。

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