見出し画像

【遺跡探訪56】ガイドさんと巡るタ・プローム

アンコールワットの朝日を堪能し、第一回廊から第三回廊までを巡回した後は、西参道の向かいに出来た休憩所で持ってきた朝ごはんを食べました。

飲み物は市街地の同じようなものの3倍くらいの値段で、流石の世界遺産、なかなか強気だなと思いました。

綺麗なトイレにも入っておいて、タ・プロームの東門へ向かいます。


すみません、だいぶ疲れてきました

1日に遺跡は基本的に1ヶ所、早朝のみとしている私には、巨大で平面にも上下にもかなり移動するアンコールワットの後にさらに遺跡というのは結構厳しいです。

とはいえ、この日は急に気温の下がった日でもあり、20度台を維持していてラッキーでした。

いわゆる小回りコースでアンコールトムの後にタ・プロームに行くと開けている西門から入りますが、アンコールワットから直接行くと、バンテアイクデイ経由で正式な門である東門から入れます。

ツアーだからできる、東門から入って西門へ抜けるルート

タ・プロームに一人で行く時には、東門から入って東門へ戻る、あるいは西門から入って西門へ戻る、ということになります(そしてタ・プロームは東西に1km以上と長いので、寺院全部を見てから戻るには相当の時間がかかります)

そのため、東門から入った場合は半分くらいまで見て戻り、西門から入った場合も同様でしたので、何回かに分けて見ていました。

久々のツアー(タ・プロームは2回目)で、東でバスを降りて、西に抜けるとバスが待っていてくれる、というのがいかに貴重なことかを実感しました。

テラスの向かいの東門、壮観です。
仏教のレリーフが残るコーナー

 長い間閉鎖されていた東の聖堂が公開されたのは、 5年間の修復の後の2014年だったそうです。

 45度の向きに渡る梁が面白い空間を作っています。
写真としても美しい…
突然の根っこ

修復前後の対比

第一回廊を外から見ると、向かって右側が当時の姿を残し、向かって左側は修復で元の建築が再現されています。

巨木の侵食

さらに内側に入ると、木々が寺院を侵食して飲み込まれているかのようです。

トゥームレーダーの撮影現場のあたりは大人気でした。日本のツアー会社とベトナムのサイゴンツーリストが入り混じり、「お父さんどこ行くの!」と"Chị ơi!" (ちょっとー!)が同時に聞こえ、もう笑いそうでした。

中央祠堂を内側から眺めると、壁にいくつもの穴が空いています。同時代のプリヤ・カーンでもこの穴を見た気がします。聖堂として貴重な宝石などが埋め込まれており、全て盗掘されてしまったのではないかとのことです。

三角の穴はクメールルージュ兵士が登るための足場として削られたそうです…

改めて見ても本当にすごいです。彫刻の素晴らしさと巨木の侵食が絶妙で、初めてアンコール遺跡に来た家族にもタ・プロームは好評でした。

朝日ツアーから始まって、西門に着いた時には12時。ひたすら歩き続けてヘトヘトでした。写真も少ない… 笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?