見出し画像

【遺跡探訪29】ベトナムからの友人と連休のアンコールワット

4月の終わりから5月の初めにかけて、ベトナムは南部解放記念日(サイゴン陥落の日)とメーデーで今年は5連休、カンボジアもメーデーと土日がうまく繋がり3連休でした。この連休を使って、ホーチミンの友人一家がバスで丸1日かけてシェムリアップまで来てくれました。

アンコールワット西参道は、ほぼ修復が終わっていました。
先日、ここの修復をしている上智大学の方のセミナーに参加して直接お話を聞けたので、実際修復後の参道を見て感慨深かったです。

ベトナムからの激安ツアーも

友人は個人旅行でしたが、ホーチミンからローカル向けアンコールワット激安ツアーがあるらしく、500万ドン(200ドルくらい)で4泊5日、往復バス・ホテル(プノンペン2泊、シェムリアップ2泊)・食事・遺跡1日券のパックになっているらしいです。確かに今回のアンコールワットは、ベトナム人団体観光客が多かったです。

3連休の二日目なので、カンボジア人観光客も多かったです。プノンペンナンバーをよく見かけました。

年間パスを取ってからは2度目のアンコールワット。敷地は巨大で高さもあり、ちょっと行くにも半日かかるため、地元に住んでいても意外に行かないです。

西参道がまだ修復中なので、南側の仮設の橋を渡ります。今日はかなりお客さん多い!!

寺院の規模や彫刻・建築デザインで別格のアンコールワット

シェムリアップに住み始めて、遺跡探訪は今回で29回目ですが、他の遺跡を見れば見るほど、アンコールワットの素晴らしさが際立ちます。

リンテルの複雑さ、微妙に左右対象でないデザインの凝り方、超越しています
他の寺院ではちょこっと舞っているだけのアプサラスも、こんなにしっかり刻まれている。

ここまで、まだアンコールワットの寺院にさえ入っていないのです。西塔門という、門だけでこれだけの建物と彫刻です。もう規模が大きすぎます。

やっと見えてきました。
猿と目が合う

第一回廊

やっと第一回廊に入れました。トゥクトゥク降りてすでに40-50分は歩いています。朝豪雨があったので、4月にしては気温が低くてラッキーでした(それでも32度くらい)

ワットアトヴィアのデヴァターに似ていますが、大きさが違います。
柱に食い込んだ王冠?花?のデザインが絶妙
第一回廊、南西の柱
第一回廊から参道を見ます。

スールヤヴァルマン2世の行進

今日はあまりに人が多すぎて、有名なスールヤヴァルマン2世(アンコールワット を造った王)の前にはツアー客とガイドさんが占領し近づけませんでした…観光が復活するにつれてそうなってくるのですね。

こちらはスールヤヴァルマンの家来
アンコールの木の表現が好きです。可愛らしくもあり、力強いアンコールの森の様子が伝わってきます。

乳海攪拌

やはりアンコールワットの乳海攪拌(ヒンドゥー教の神話で、世界ができた時の話)は格別です。他の小さな遺跡でもちょこちょこ見られるテーマですが、レリーフの大きさとクオリティでは群を抜いて一番。横幅は50メートル近くあるそう。

今日は「乳海」の海の部分をじっくりと

下段はその名の通り海になっています。魚やワニの表現が生き生きしていて、2つと同じものがなく、いつまでも飽きずに見ることができます。

第三回廊

第三回廊の階段を登るのは今回は5分待ちでした。コロナ前は30分待ちだったので、その頃登ったことはなかったのですが、コロナ禍(2020年6月)で第三回廊の観光客が自分たちだけという贅沢な経験をし、その魅力に取り憑かれました。

急階段、でも階段と手すりが整備されています
第三回廊から第二回廊を眺めます
記念写真を撮る人も

どこまでも素晴らしい彫刻

第三回廊の上の塔の彫刻が、遠目に見ても精巧なのがわかります。もうため息だらけ。中央祠堂の塔が特に素晴らしいです。

第三回廊のデヴァターは、そこまで人目に触れられていないからか、静かな美しさがあります

以前登ったのは2020年でしたが、その時より少し修復が進んでいる気がしました。

碑文もありました。その前の時代のクラヴァンっやバクセイチャムクロンなどの碑文と書体が違い、より現代に近い手書きっぽい字体です。これは読もうと思えば読めそう。

戻ってきました。人だらけ…!

大学(かな?)の卒業生が、アンコールワットをバックに記念撮影していました。

ムイ、ピー、バイ!(1,2,3!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?