バンコクのアラブ人街
カンボジアにはムスリムが多く、ルーツはベトナム中部のチャム族(1800年代に国がなくなり、カンボジアへ移動)です。対して、タイのムスリムは国境を接しているマレーシアのマレー系が多いのではないかと思っています。
さて、その二つのルーツのムスリムとも違いそうな、バンコクのアラブ人街に行ってきました。
サターニー トーパイ、ナーナー(次はナナ駅です)
アラブ人街の最寄駅はナナ、BTSのスクンビット線で中心部のサイアムと日本人の多いプロンポンの間にあります。
BTSの車内放送が、どうしても耳に残ってしまいます。カンボジアに戻った今でも "サターニートーパイ、ナーナー、Next station is Nana" は頭の中をぐるぐるしています。(ちなみに日本語の「ナナ」とはかなり発音が違い、だらーっと「ナーナー」と伸ばします)
サターニ(駅)はクメール語のស្ថានីយ៍(sthani)と同じなのですよね。
しかしカンボジアに電車がないので(厳密にはあるが、日常使いでない)サターニ(駅)という単語は知識としてのみ覚えていました。
タイでサターニが日常語であることに感動を覚えたのでした。
アラブストリート「ソイ3/1」
路地のことをタイではSoiというのだそうです。Soiに番号がつくことから、ベトナムのHẻmとほぼ同じかなと思いますが、地図を見ると、Hẻmよりも広い道もSoiと呼んでいるようです。
このSoi 3/1に入ると、突然アラビア語の看板だらけになります。
売っている商品も、中東のものが多いです。
レバノン料理を食べました。お腹空いていたのでがっついてしまい、すっかり料理の写真を撮るのを忘れていました。
食後のチャイが美味しかったです。
このレストランで流れていたLondon Thumakda というミュージックビデオは、昔ホーチミンのインディアンレストランでも延々と流れていた中毒性のある音楽で、帰る頃にはこのメロディとBTS車内アナウンスで頭の中がいっぱいになりました。
2億回再生ってとんでもないです。
さて、このエリアについて調べてみると、この通りはソイ・アラブと呼ばれているようで、1983年に初めてアラブ系のレストランがオープンし、中東からの駐在員などが集まる通りになったそうです。
ちょうど今「物語タイの歴史」で1980年代のところを読んでいましたが、この頃のタイは、韓国や台湾の人件費高騰でタイに注目が集まり、世界中から資本が集まったようです。
ということは、やはりマレー系のイスラムコミュニティとはあまり関係ないかもしれません。
ハラルハンバーガー
ぶらぶら歩いていると、ハンバーガーショップを見つけました。ハラルマークがあります。
お店、開いていませんでしたが、メニューを見るとチーズバーガー、チキンバーガー、クラシックバーガー、フィッシュバーガー、バッファローウィング(水牛?)なんてものもあります。やはりポークはありません。
アラブコンビニ
ハラルバーガーの横には、アラブコンビニ。わくわくします。
各種ティーマサラがありました。これさえあれば、普通の紅茶がチャイになります。(もっと本格的な作り方があるのでしょうが、大雑把な私はミルクティーに砂糖とティーマサラ入れるだけです…笑)
初めてインドで買って便利だなあと思っていたところ、その後10年くらい見つけられず、シンガポールのインド人街で再会し、カンボジアに来てからは「インディアンマート」で買えるようになったので、常備しています。
お茶の葉。気になりましたが、ティーバッグでないお茶の葉を使い切れるか自信がなかったのでこれは見送りました。
インドネシアのインスタント麺、インドミー!種類がたくさんあるのですが、この二つは初めて見ました。左はタイ向け商品のようで、見るからに激辛です。そして右はアラビア語が書いてあり、これまたグリーンチリでめちゃくちゃ辛いのではないかと思います。
建物内で路地が続く、Grand5
このアラブコンビニの向かいの店に入ると、小さな店が両脇に並び、奥に道が繋がっています。例がローカルで申し訳ないですが、「サイゴンスクエア」みたいな感じです。
香木や香水(アロマオイル)を扱っている店が多いです。
実際には、かばん屋さんや服屋さんも多いです。お土産になりそうな雑貨もあります。この日の気温は35度でしたが、全体的にクーラーが効いているので快適でした。
この写真の後ろはマクドナルドです。流石にマクドナルドはハラルメニューではないと思いますが、念のため確かめておけばよかったです!
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