Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 12年目|美大建築→ブリッジSE、ほぼ東南アジア育ち中学生の…

Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 12年目|美大建築→ブリッジSE、ほぼ東南アジア育ち中学生の母|日課:クメール語 、IT系の勉強、ジムで筋トレ|年パスでアンコールワット → 遺跡アカウントhttps://note.com/nancy_angkor/

最近の記事

  • 固定された記事

炎の影絵、スバエクトム(貧困の国がアートの国になった瞬間)

ベトナムに住んでいた2015年、連休に特に目的もなく、近い外国ということで初めてカンボジアに来ました。そこでロンリープラネット(ガイドブック)にmust seeと書かれていた影絵スバエクトムを観に行ったのが事の始まりです。 日本でのイメージから、影絵は子供向けかなと思って、何の期待もなく気軽にシアターを訪れました。 中心部から離れた場所にある、正直シアターとも言えないテントのような仮設舞台で行われたものは、神がかったような伝統音楽の生演奏と、魂のこもった影絵(とダンスの融

    • 【アラフィフ英語×IT 28ヶ月目】 ノーコードWebflow/英語圏高校生のCS・ICT

      IT企業退職しました2022年から勤務していたIT企業を退職しました。生活の変化で個人的な理由でしたが、フルリモート、チームが全員外国人という環境でかなり鍛えられたと思います。働き始めて1年くらい経ってから、自分の職種は「ブリッジSE」なのだとお客さんとの会話の中で知りました。 社内のポジションは違う名前であり、自分の業務は翻訳が主でたまにエンジニアの通訳(というにはおこがましいレベル…)しかしまさかこれがSEとは思っていなかったので驚きました。 東南アジアのIT企業は

      • 【最近読んだ建築本】50・60年代カンボジアのフレンチモダン建築 New Khmer Architecture

        新クメール建築 プノンペンを初めて訪れた時に強いインパクトがあったのは、ガイドブックにあるような王宮や虐殺博物館ではなく、まさかここで出会うとは思わなかったフレンチモダン建築でした。 ベトナムにもフレンチモダン建築はありましたが、既に取り壊されているものが多かったです。プノンペンはフレンチモダン建築の宝庫でした。 建築学科の学生時代に教科書で学び、図書館の資料集で素敵だなあと眺めていたフレンチモダン建築が、普通に(というか、どちらかというと雑に扱われて)トゥクトゥクから見

        • クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

          4月13日(夜10時)カンボジアでは今年の神様が地上に降りてきて、新年を迎えました。 ムスリムの同僚ところで、4月に入った頃には、会社のSlackのHRグループでは、4月10日から3日間ハリラヤ祭で休むというメッセージが3人からありました。 カンボジア人スタッフはだいたい40人くらいいるので、単純計算で1割弱がハリラヤ祭を祝うイスラム教のチャム人なのでしょう。 4月13日から16日はクメール正月で公式に国の休日なので、チャム人の方はハリラヤ祭とクメール正月を繋げて今回は長

        • 固定された記事

        炎の影絵、スバエクトム(貧困の国がアートの国になった瞬間)

        マガジン

        • 英語で独学プログラミング
          29本
        • 旧仏領インドシナの建築
          6本
        • シェムリアップ生活記
          38本
        • 英語を学んだり、教えたり
          11本
        • サイゴン生活(ホーチミン)回想録
          7本
        • ベトナム語を維持する
          9本

        記事

          米軍基地の街で育った私と英語

          30年ぶりに地元の米軍基地を訪れたカンボジアがクメール正月の間、日本に一時帰国をしていました。 日本に戻る直前に、ベトナム時代の友人と久々にやり取りして近況を報告していたところ、何と同じ日程で神奈川県の私の地元に来るというのです。 彼女は関西出身だし、私の地元は住宅街で観光で来るような場所ではないし、どうして?と思って理由を聞くと、彼女の友人が私の地元にある米軍基地で働いていて、友人に久々に会うのと同時にエスコートしてもらって基地を訪れるとのことでした。 エスコートしても

          米軍基地の街で育った私と英語

          ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

          東南アジアの美術 フィリップ・ローソンこの本を読むのは二回目です。寝る前に少しずつ読んでいます。この本は日本に住んでいた時から長らく家にあったものの、ベトナム旅行前後にちょっと読んだくらいで、通して読んだのはシェムリアップに来てからでした。登場する地名や用語がかなり見慣れないものなので、とっつきにくかったのです。 遺跡が身近にある今、アンコール美術の章はどこを読んでも頷けます。ガイドブックにはない遺跡をいくつか知ったのも、この本でした。また多くの人がアンコール美術の最高傑

          ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

          カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

          国立博物館でアンコール時代の彫像を堪能した後に、カンボジア人同僚2人と待ち合わせしてSosoro Museum(貨幣経済博物館)に行き、博物館をハシゴしました。国立博物館編はこちらです。 このSosoroミュージアムは訪れるのは2回目で、ピッタリ2年前の2022年4月に来ています。「貨幣経済博物館」という名前からはあまりその面白さが伝わらないのですが、実際行ってみるとその設立の経緯も展示方法も興味深く、今はプノンペンに住んでいるみなさんにお勧めしています。 7世紀の金貨が

          カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

          オススメ英語学習| CNA(シンガポール)ニュースを見る

          学生の頃から、NHKのBSで毎朝放映されていた「おはよう世界のトップニュース」が好きでした。この枠は、世界の色々な国のニュースをオリジナルと日本語の二カ国語で放映していたものです。番組名を変えて、今も放送していると思います。 私はニュースを知りたいというよりも、冬なのに半袖のアナウンサーや、アオザイを着ているVTVのアナウンサーなどに異国情緒を感じ、行ったことある国や行ってみたい国の雰囲気を味わっていました。 この頃から20年以上、NHKを見る感覚でシンガポールのCNAを

          オススメ英語学習| CNA(シンガポール)ニュースを見る

          ホーチミン「戦争博物館」、プノンペン「虐殺博物館」に子供を連れて行くか

          こんにちは。かなり重たい内容ですが、子育て中のベトナム・カンボジア在住者は一度は悩んだことのあるトピックだと思います。 結論から言うと、我が家は ⚫︎ホーチミン「戦争証跡博物館」 → 連れて行った(小4) ⚫︎プノンペン 「トゥールスレン博物館」(S21, 虐殺博物館)→ 連れて行っていない この違いを最近考えていました。 西洋人は連れて行く、アジア人は躊躇するプノンペンの虐殺博物館は、西洋人家庭だと小学生も家族で訪れています。大泣きしている子、うずくまっている子、戻し

          ホーチミン「戦争博物館」、プノンペン「虐殺博物館」に子供を連れて行くか

          【アラフィフ英語×IT 27ヶ月目】 初心者とCS専攻を繋ぐ、IGCSEテキストを読む

          基本情報技術者、応用情報技術者の勉強をしていたところ、これは英語からの直訳だな、と思う内容・記述が多いことに気づきました。 そうであるなら、資格を取る取らないに拘らずに、翻訳でなく一次情報を取るつもりで英語で学んだ方が(最初は大変だけど)結果的にはコンピュータサイエンスを理解するのに近道なのではないかと考えました。 というわけで、方向性を考えていたので久々の投稿です。 IT (Computer Science)アメリカ中学生のコンピューターサイエンス参考書 こちらは一度

          【アラフィフ英語×IT 27ヶ月目】 初心者とCS専攻を繋ぐ、IGCSEテキストを読む

          飲み物を何でもゼリーにする(ミロ、牛乳、タイティー、絞ったスイカ)

          この前、家族で「フルーチェ」の話をしていました。外国育ちの息子はフルーチェを知らなかったようです。 夫は「フルーチェ無いよね、シェムリアップには。なんかああいう、簡単なのに手作り感あるデザートいいよね…」と言っていました。 Jell-Oと板ゼラチン次の日スーパーに行った時に、なんとなーく粉の棚をみると、あったのはJell-Oという原色のゼリーができるゼリーの素でした。 確かベトナムで一度作り、色はともかく、味もかき氷シロップみたいな感じで、一度食べたらもういいかな…と思

          飲み物を何でもゼリーにする(ミロ、牛乳、タイティー、絞ったスイカ)

          シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

          こんにちは。バンコクの古本屋の投稿でも少し触れたのですが、残念ながらシェムリアップには現在、国際書店がありません。IBC(International Book Center)はかろうじてありますが、クメール語の本と文房具がメインです。 シェムリアップの図書館(ワットダムナック内)以前オールドマーケット近くにあった洋書専門店Monument Booksは2020年にシェムリアップから撤退してしまい、とうとう気軽に行ける本屋さんはゼロになってしまいました。 ところが、絶対無い

          シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

          バンコクのアラブ人街

          カンボジアにはムスリムが多く、ルーツはベトナム中部のチャム族(1800年代に国がなくなり、カンボジアへ移動)です。対して、タイのムスリムは国境を接しているマレーシアのマレー系が多いのではないかと思っています。 さて、その二つのルーツのムスリムとも違いそうな、バンコクのアラブ人街に行ってきました。 サターニー トーパイ、ナーナー(次はナナ駅です)アラブ人街の最寄駅はナナ、BTSのスクンビット線で中心部のサイアムと日本人の多いプロンポンの間にあります。 BTSの車内放送が、

          バンコクのアラブ人街

          懐かしくて新鮮な、バンコクの植木市と古本屋

          タイのバンコクに来ています。カンボジア地方都市から来ると街のスピードの速さと高層ビル群に圧倒されますが、ミクロの視点で見るとカンボジアにも昔の日本にも近い、のどかな雰囲気を感じます。 水・木は植木市になるチャトゥチャック市場週末の市場で有名な(多分…)チャトゥチャック市場、前回は確か土曜日に来ました。 水曜日と木曜日には、通常のお店はほぼ閉まっており、その店の前で(おそらく別の業者が)どこからともなく植物を持ってきて売る植木市が開催されています。 南国の植木市、面白いで

          懐かしくて新鮮な、バンコクの植木市と古本屋

          カンボジア在住日本人の物欲、バンコクで爆発

          カンボジアの連休でバンコクにおります。先日はホーチミンで、ユニクロ・無印・コーナンを2時間で回りましたが、今回のバンコクでは買い物の余裕がありました。 バンコク在住日本人の多いプロンポンの複合ビル、エムクオーティエにて、紀伊國屋・ユニクロ・無印・ビッグカメラなどで6万円ほどお買い上げ(紀伊國屋で書籍を2.5万円ほど)。家族でそれぞれが限界の量の荷物を持ち、BTS(電車の方)に乗りました。 ベトナム在住時に、よくバンコクに買い物に行っていた友人の気持ちがやっと分かりました。

          カンボジア在住日本人の物欲、バンコクで爆発

          プロの写真家に、簡単で印象的な写真の撮り方を聞いた

          先日、私が密かにお気に入りだったシェムリアップ在住の女性アーティストの方とお話しする機会がありました。彼女はカンボジア系オーストラリア人で、「近々出身の美術大学に20年ぶりに戻り、1学期間だけファインアートを学びに行く」とおっしゃっていました。元々の専攻はメディアアートだったそうです。 「羨ましいです、私も美術大学出身ですが、もう一度勉強したい」という話をすると、「勉強するとしたら何の専攻がいい?」と聞かれたので、「写真をきちんと学びたい。シェムリアップは素晴らしい被写体に

          プロの写真家に、簡単で印象的な写真の撮り方を聞いた