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シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

こんにちは。バンコクの古本屋の投稿でも少し触れたのですが、残念ながらシェムリアップには現在、国際書店がありません。IBC(International Book Center)はかろうじてありますが、クメール語の本と文房具がメインです。

シェムリアップの図書館(ワットダムナック内)

以前オールドマーケット近くにあった洋書専門店Monument Booksは2020年にシェムリアップから撤退してしまい、とうとう気軽に行ける本屋さんはゼロになってしまいました。

ところが、絶対無いと思い込み、調べもしなかった英語の本の図書館がシェムリアップにあったのです。友人との待ち合わせにその図書館前が待ち合わせ場所になり、行ってみて驚きました。

オールドマーケットから橋を渡ってすぐのお寺、ワットダムナックの敷地内にあります。MapにはCenter for Khmer Studiesと書いてありますが、Libraryの看板が出ています。

お寺の施設なので、靴を脱いで入ります。

実際入ってみると、アンコール遺跡関連の書籍が中心に、英語の本とクメール語の本が半々くらいで蔵書がありました。一部フランス語書籍もありました。
アンコール関連の大判書籍は買うと高価なので、かなり嬉しいです。

周辺地域の本もありました。1960年代のサイゴンの写真集など、個人的に興味のある大型本が多かったです。

研究者かな?と思われる外国人(西洋人もアジア人も)も数名いらっしゃいました。

内部は写真撮影できなさそうでしたので、ここからちらっと。
外観はクメール、内部はフレンチ折衷の非常に雰囲気の良い建物です。

開館日:月曜から土曜日まで(日曜休み)
開館時間:8:00am - 12:00pm,  1:30pm - 5:20pm

何となく、国や自治体が運営しているというよりは、お寺とNGOで運営しているような気がします。友人によると、シェムリアップにはもう一つ図書館があり、EFEOの敷地内で書籍は全てフランス語であり、フランス語を知らない人には敷居が高いそうです。

日本人の遺跡研究者でフランス語ができる人が多いのも頷けました。

ワットダムナックの敷地内の散歩も楽しいです。

お寺の角地にある、ダムナックスーパーマーケットやダムナックカフェは日常的に訪れるのに、本家本元のお寺に入ったのは初めてでした。

カンボジアの現代のお寺によくあるスタイル。
タイの方が屋根の先がとんがっている気がします。

プノンペンの日本語書籍図書館(CJCC内)

プノンペン在住時は、日本人学校の図書室を利用させていただきました(補習校関係者も利用可能で、大人用の書籍も多少ありました)しかしやはり児童が少ないからか、蔵書は限られていました。

そこで、王立プノンペン大学内にあるCJCC(Cambodia-Japan Cooperation Center) の図書館を補習校の先生から教えていただき、時々通うようになりました。

蔵書数は私にとってはちょうどよかったです。一般的な公立学校の図書室くらいの広さです。蔵書の割合は、日本語:英語:クメール語が4:4:2くらいでした。

やはり、東南アジア関連の書籍が充実していました。

ところで、CJCC図書館でお借りし、私が初めて読んだクメールルージュ関係の本はこれでした。

ジャーナリスト近藤紘一さんがサイゴン陥落前後を綴った「サイゴンから来た妻と娘」「サイゴンのいちばん長い日」はとても好きな本なのですが、クメールルージュの本も書いていたとは知りませんでした。

まさか、あの混乱の中をプノンペンで過ごし、タイまで歩いて生き延びた日本人女性がいらっしゃったとは、考えもしませんでした。現地に住んではいたものの遠い時代の話と思っていたクメールルージュが、一気に自分ごとになった本でした。

キズナフェスティバル、七夕フェスティバルなど、日本のお祭りをよく開催しています。
カンボジア人向けの日本語講座も人気だそうです。

実際には、日本語の本はさまざまな分野の蔵書があり、子供向けの本も結構ありました。また、日本の小学校から高校までの教科書、各種雑誌や、カンボジア人向けの日本留学情報も充実していたと思います。

併設のカフェ、ランチもできます。開放的で気持ちいい空間です。

開館時間 平日 7:00am - 5:00pm(隔週で水曜休み)
土日 8:00am - 4:00pm

会員登録 外国人(カンボジア人以外)16ドル/年(3×4の顔写真が必要ですが、パスポートを持っていたので、それで大丈夫でした)

貸出 2冊まで 2週間 デポジット5ドル/冊
返却が遅れると1日1000リエルのペナルティ(4日で1ドル)


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