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2022/04/14 現在の楽しみ

楽しみのことを書いていた前回から、楽しみがちょっと変わっていってる。
日記の楽しみは、見返して今との違いを発見することでもある。
やっぱりノートでもnoteでも、何かに残しておくと、
生でみてるとつまらないなあと思ってる日常が『そうでもないかも?』と思えるのかもしれない。

さて本題の今の楽しみは、
「ドリップコーヒーを淹れること」。

たまたまカルディで1パック売りのドリップコーヒーを見かけて、パッケージがとても可愛かったものだから、
1パックならいいかなあ
と何かを許してもらうような気持ちで買った。
許してもらう、というのは
『自分は真のコーヒー好きとはいえない、そんな奴はインスタントでいいだろうよ』
と思っているからで、
そんなことはだいぶどうでもいいとは思ってはいる。

詳しくないからパッケージ買い。
明るい配色で可愛いキリンのイラストが入ったものを。

そんな風になんとなくの見た目買いしただけだけど、
そのドリップコーヒーを淹れたときの香りが、実家の応接間の香りにすごく似ていてびっくりした。
細かく言うと、お客さんが来た時やお父さんが仕事で使った後の、たばことコーヒーのいりまじったような香り。
なんでドリップコーヒー単体なのに、たばこも入り混じっているのかはよくわからない。
コーヒーの香りのほうが強めの記憶なんだけど、《お父さん=たばこ》だったしなあ…。

実家はもうなくなってしまっているからものすごく懐かしくなって、
あー…
としばらく部屋に漂う香りにひたっていた。

フラッシュバックしてくる思い出と香りが紐づけられている。
そういえばコーヒーサイフォンが家にあって、
一度だけお父さんがやって見せてくれたなあ、とか、
一軒家とはいえ応接間がある家は珍しいと友達に言われたなあ、とか。
応接間があったのはかなり古い家だから? 確かにお邪魔した友達のお家に、お客さんが来る専用の部屋があるのは、あまり見かけなかったかもしれない。

話を戻すと、私はそこでやっと産地というのか農園というのか、パッケージに書かれていた名前を確認した。
ブラジル カルモエステート農園 ブルボン
とあった。
なるほど。このかわいいパッケージシリーズのコーヒー、ほかにも種類があったから次は違うのを試してみよう、と思い立った。

しかし、すぐには行けなかったのがよろしくなかったのか、3月下旬というたまたま商品の入れ替えの時期なのか、
次に行ったときにはもうかわいいパッケージのは店頭からなくなっていて、
仕方ないので違うデザインの1パック売りのを買ってみたけど、最初のコーヒーのような香りではないなあ…とちょっとがっかりすることになった。
でも、こういう1パック売りのは店頭にまだたくさんあったし、色々試してみようかな、と思い始め、ここ最近は出かけてカルディに行ける機会があると2つ3つ買って、1日一回はドリップコーヒーを試すようになった。

私のたのしみ方はこんな感じ。

袋をハサミで丁寧にあけて、ハナをすぐ近づけて香りをかぐ。
次にお湯を淹れる時に立つ香り、
淹れ終わったドリップコーヒーのパックを捨てる前に漂う香り、
そして部屋の中に広まったコーヒーの香り
を楽しんでいる。

この楽しみにさらにプラスするのは、もちすぎている陶器類の活躍の機会。
愛してやまないお気に入り陶芸作家さんのマグカップを使うこと。
このデザインこの形、たまらない!…という衝動のままに、
生活が許すうちで買い集めた作品から、思い出を呼び起こす香りが漂ってくる。
それを眺めるのも、とても…とても良い…。

いつもはインスタントコーヒーに蜂蜜と牛乳を入れるけど、ドリップコーヒーを飲むときは何も入れず
(にがーい、なー…)
と思いながら飲んでいる。
もともと紅茶やグリーンルイボスのフレーバードティーの方が好きだったし
今までは苦いか酸っぱみが強いかくらいしか違いが分からないから
自分にはインスタントコーヒーを適当に作ったものでいいや、と思ってた。
でも、香りを楽しむようになったら
もうちょっとわかったら楽しいかも…? と思うようになった。
分かるというのはどういうことなのか、とこれを書いていて思ったけど
自分の好みのコーヒーを見つけたいとはちょっと思っていたから、そこからかな。

いつか首の細いケトルが欲しいけど、先に買うべきなのは
普通の笛吹きケトルだよ。
今のはかなり古いしね。


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