#021 綻びを探せー「東京バグマップ(仮)」
こんにちは!
『Tokyo Scope 2023』広報チームです
本誌では毎年、特集テーマとは別に
学生の興味関心から出発したコラムも掲載しています
6月初旬の全体会議では、3つのアイデア案が提案されました
今回から3回に分けて、紹介していきます!
東京バグマップ(仮)
トマソンのアイデアから派生し、
都市空間における「バグ」を発見・記録し、地図へ落とし込むことを目指す企画です
普段私たちが生活している都市空間は、
一見完璧にプログラミングされているようにみえて、
その節々には様々な「バグ」が潜んでいます
この企画では、一見完成したように思える都市空間において、
フィールドワークという名のデバッグを実行、
バグレポートという形で紙面を制作することで、
読者に新たな気づきや見方を与えることを目的としています
たとえば…
バラバラな時期に舗装されたことで
アスファルトがまばらになることはよくある
しかし、それが一点に向かって綺麗に集まるのは珍しい
意図せず綺麗な図形が生まれている「バグ」と言えるのでは?
駐輪をさせまいとする立体物によって、
"駐輪禁止"の言葉が繰り返されている
説明回数が過剰になっているところが「バグ」のよう
穴が開けられた後にステッカーが貼られたのか、
ステッカーによる悪戯を隠すために木の板が貼られたのか……
このように、都市に潜む「?」を見つけていくことを目指す企画案です
学生からのコメント
この発表に対し、学生からは
バグは「悪さをする虫」のことで、本来はソフトウェアのエラーをさすらしいです。最近は「意図した動きと違うこと」という意味でも使われているようですが、最近の意味を知らない人も多いと思うので、冒頭で説明するとわかりやすくなると思います
都市というプログラムが存在し、その不完全性(悪く作用してしまう)に注目するという視点はとても面白い
トマソンはありきたりなテーマではあるので、こちらの方がいい
しかし「バグ」とは何かが不明確だったり、他の人も言っているように「エラー」の側面が強かったりと、オリジナルの言葉を用いるために考えるべきステップをスキップしているようにも思います。コラムはテキストに割ける文量が限られているので、さらなる検討が必要
などの意見が集まりました
都市という完全のように見えるプログラムの中に見える綻びを
バグとして面白く捉えていく姿勢は「Tokyo Scope」の原点とも言えます
学生の指摘をもとにブラッシュアップされたアイデア案をみるのが楽しみですね
今後もコラム案の紹介予定です
更新をお楽しみに!
記・澤井雅治(南後ゼミ8期)/伏田茉莉香(南後ゼミ9期)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?