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「日本植物学の父 牧野富太郎」企画展示

先日九州旅行をした際、熊本の阿蘇火山博物館に立ち寄りました。

私は地質屋なのでもちろん阿蘇火山に関する展示は興味があったのですが、たまたまそこで「日本植物学の父 牧野富太郎」の企画展示が行われていて、いま放映中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公 槙野万太郎のモデルである牧野富太郎博士の実物の植物標本を見ることができました。

展示によりますと、当時熊本で植物を調査していた人たちからの要請で送られた標本の一部だとのことです。

ドラマでも国内で先駆的な植物研究を行っている姿が描かれていますが、本当に日本の植物学の発展に尽力された方なのだと改めて思いました。そして標本はまさにテレビで描かれていたようにとても丁寧にきれいに保存されていました。

阿蘇火山博物館 日本植物学の父 牧野富太郎」企画展より

植物学だけではないと思いますが、当時は大学の権威が非常に強く、その中で牧野さんのような経歴の方が研究を続けることは大変だったと思います。

研究に科学的手法を適用することはとても大切なことですが、一方で科学は誰のものでもあるわけです。権威主義的な体制の中で、科学の手法を自ら身に着けて第一線で研究を続けた牧野博士の情熱には驚くばかりです。


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