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技術士口頭試験が始まりました

令和4年度技術士第二次試験 実施案内によると、技術士口頭試験は令和4年12月上旬から令和5年1月中旬にかけて行われるとありますから、まさに現在口頭試験が行われている最中ですね。

筆記試験を通過し口頭試験に進まれた皆さんは合格まであと少しですね。

口頭試験では、普段、社内外の会議やプレゼンで自分の伝えたいことを伝え、相手が聞きたいことに答えるのと同じように、試験官の表情やしぐさを観察しながら、試験官との言葉のキャッチボールをぜひ楽しんできてほしいと思います。

試験官は敵ではないですし、受験者を落とそうとして臨んでくるわけでもありません。むしろ基本的には受験者の話をよく聞いて理解して合格させようと努力してくれます。

実際の業務の中で経験するようなさまざまな窮地の中でのプレゼンやゴリゴリの専門家を相手にした火花の散るような議論より、はるかにやりやすいはずです。

令和4年度技術士第二次試験 実施大綱によりますと、総合技術監理部門を除く技術部門では試問事項は次のとおりとするとしています。

Ⅰ 技術士としての実務能力
Ⅱ 技術士としての適格性

私が応用理学部門を受験した当時は、「必須科目及び選択科目に関する技術士として必要な専門知識及び見識」というものも試問事項に含まれていましたので、なにか技術用語の定義でも聞かれたらどうしようかとどきどきしました。当時は実際にそのような質問をされた例もあったようですが、今の試問事項からするとそのような質問はまずないものと思われます。

私自身は記憶に頼る試験が苦手なので (記憶に頼って答えようとすると、ど忘れなどが起こった時に頭が真っ白になる)、今の口頭試験の試問事項は、むしろあまり記憶に頼らずともアドリブで行けそうなので私には向いているかもしれません 。

幸い私は普段の業務の中で技術士としての、あるいは技術士業務に役立つような思考訓練の機会が沢山ありました。同僚、株主、パートナー、コントラクターなどの専門家との技術議論などでずいぶん鍛えていただきました。おかげで技術士的な思考や発想が当たり前のように出てくるようになったと思います。

技術士をめざす皆さんは、技術士としての思考が当たり前のように出てくるように実際の業務の中で訓練を積んで、それが無理なら自問自答ででも思考訓練を積んで、口頭試験では技術士としての圧倒的な見識をもって試験官との技術論議を楽しんできてもらえたらと思います。技術士口頭試験とはそのような試験なのだと思います。

以前書かせていただいた以下の記事もご参考までに。


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