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カフェで絵付け。何かに没頭する休日。

UAEに海外赴任していたころ、私たちが住む街の中に、お茶などを飲みながら素焼きのお皿などに絵付けをさせてもらえるカフェがありました。

そこでは、出来合いの絵や模様のなにも入っていない素焼きのお皿や、コヒーカップや、お椀、ペン立てなどいろいろなものの中から好きなデザインの焼き物を選ぶことが出来て、絵の具も筆も全部貸してくれて、コヒーやデザートなどをいただきながら、絵付けを楽しむことが出来ました。

家族みんなで休日の午後、わいわい絵付けを楽しみました。その頃、平日は毎日遅くまで仕事をしていて、少し煮詰まっていた時でもあったので、休日の午後に余計なことを考えず、家族と一緒に絵付けに没頭する時間は本当に心が癒されました。

会社の同僚の中にも、このカフェで休日くつろいでいる人がいて、「日本に帰ったらこんなカフェでも開こうか」などと冗談交じりに話していたのを思い出します。

自分の車の絵を書いたり、そのころ小さかった子供に適当に語っていた創作童話の挿絵みたいなものを、ストーリー仕立てで描いてみたり、いろいろ楽しんでいました。その時絵入れした焼き物は、いまでも本棚に飾られています。食器として現役で使われているものもあります。

絵を描き終わるとお店の人が釉をぬって、一週間ぐらいで焼き上げてくれます。出来上がりが楽しみで、受け取りに行ってはまた絵を描いてと、しばらく楽しませてもらいました。

そんな休日の憩いの場だったカフェも、いつしかなくなってしまいました。ちょっと残念です。

表題の写真は、子供に語って聞かせていた「てんとうむしパパの大冒険」というお話の一節をアルコールランプのケースに描いたものです。

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