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ミニブログ:小説を書こう05

こんな夢を見た。

目が覚めると、見知らぬ部屋にいる。
ここがどこなのか思い出そうとするのだが、よく思い出せない。
寝ぼけているのだろうと思って布団から起き上がる。
昨夜は寝苦しかったので、部屋着のままで窓を開ける。
すると窓の外の光景に見覚えがない。

どこかの街中のようで、1階の部屋で交差点がある。
右手奥には、花壇をコンクリートで潰したような跡とガードレールがある。
もしかしたらビッグモーターの跡地なのかもしれない。
自転車に乗って夏服の高校生が、何人か通学している。
そこで私は窓から離れた。

どうしよう、マジでここの記憶がない。
私はどうやってここに来た?
どうしてここに住んでいる?

部屋を見ると、恐らくカラオケハウスを改造して作ったと思われる部屋だった。
出入り口のドアは完全にそれだ。
ただし部屋自体はかなり広い。
向こうの方にも、バスルームなどの部屋があるようだ。

私は廊下に出た。
カラオケっぽい真っ赤な扉がいくつも並んでいる。
少し歩くと、朝食ルームっぽい、お洒落な感じのカフェに出た。
客が何かのカタログを見て話している。
「……性のタイルはダメだよ、綺麗だけど手入れが面倒だし……」

私は部屋に戻ろうとしたが、
似たような扉が並んでいたので隣の部屋に入ってしまった。鍵が開いていたのだ。
中にはギャルがいっぱいいた。
「もー、ここはA23の部屋だよ! アンタはAB23の部屋。またやったの?」
どうやらギャルたちと私は親しいらしい。
私はよく謝って、左手のカードキーをよく確認した後自分の部屋に帰った。
そして、私も自分の部屋の鍵を閉めていなかったことに気が付いた。

さて。
これからどうしよう。
ここはホテルのようだが、どうして私はここにいるのだろう。
もしかしてラブホだろうか。
防音しっかりしてるっぽいし。

とりあえず朝食を取りに行くと、
そこでイベントムービーとボス戦が始まった。

ボスはBATDRのボスで、今回はミルクの入ったコーヒーカップを投げつけて攻撃してくるようだ。
私はそれを跳ね返して攻撃するらしい。
恐らく仲間キャラであろう、長髪のヒステリックなピアニストと協力して倒すらしい。

が、負けた。
自分のHPがなくなったのだ。

このイベントは、負けムービーか、バッドエンド分岐らしい。
70年代っぽいカートゥーンアニメが流れ始める。
海を背景にして、バカンスしているかわいらしいアニメが始まる。

が、海の中から酷く醜い手を持った化け物が出てきて、
そのまま主人公を服を爪にひっかけ、持ち上げる。
そして大きな口で……。

イベントシーン終わり。
今度は、さっきのギャルがスーツケースを引きずって帰宅する所だ。
しかし、私が戦闘でばらまいてしまった植木鉢の砂に足を取られ、
転んで頭を打ってしまった。(わざとらしいモーションだ)
これでバッドエンド。
さっきの仲間キャラだったヒステリックなピアニストは、さらにヒステリックになり……。

画面がバグる。
どうやらゲームが重すぎるらしい。

私は慌てて録画を確認した。
実況していたのだ。

やばい、最初の15分ぐらいしか取れてない。
もう一回やり直しか。まぁいいか、負けたしバッドエンドだったし……。
私はPCのマウスを手に取り、

そこで目が覚めた。

支離滅裂な夢である。
偉大な小説家は夢をモチーフに小説を1本かけるらしいが、
これでは無理だ。

私は目を覚まして一番に、
ここはどこだろうと思ったが、自分の部屋だと気づいて安心した。

そして、今見た夢を、何とか今書いている小説のアイディアに変換できないか、と一生懸命思考を巡らせた。

……ふむ。
「ヒステリックなピアニスト」
これは使えるかもしれない。

彼の感じはよく覚えている。
長髪で、金髪で、少しだけ髪を結いあげていて、
サスペンダーをつけており、細身で、イライラと頭を抱えながら歩いていた。
これはちょっとだけ使えるかもしれない。

あとは「巨大な海の化け物」……。
これはどうしよう。何かに使えるだろうか。
私は起きて、朝食に頂き物の梨を剥くことにした。

……ところで、今私は梨を食べながら、
PCで文章を書いているのだが、
これは夢の中なのだろうか?
梨は美味しい。でもこれで終わりだ。買ってきてもいいかもしれない。

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