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今日良いと 思った次の日 嫌になる それでもいいさ 信じて行くさ

    • 人の世の 決まり事とは あぶなかし 感じる事こそ 導なりけり

      • 大人には なりたくないと 言う君の 赤くて痛い 荒れた横顔

        • 春昼の 霞む山並み 浮かぶ富士 枝を差すは さくらんぼの花

        今日良いと 思った次の日 嫌になる それでもいいさ 信じて行くさ

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          病み上がり よどんだ私 動き出す 友人からの はよ遊び行こ

          病み上がり よどんだ私 動き出す 友人からの はよ遊び行こ

          熱い喉 込み上げる痰 しみじみと 懐かしくなる 今日この頃かな

          熱い喉 込み上げる痰 しみじみと 懐かしくなる 今日この頃かな

          山の家

          道端ですれ違ったのは 仕事終わりの初老の木こり ただよう 油と木材と汗の匂い 懐かしい 重たい匂い しばらく暮らした あの山の家 夕方になり日が落ちると 残り火が 山々を這うように 空を染め上げる あの山の家 あなたは今も 煙草を吸いながら あの夕暮れを 眺めているのだろうか 全てを許したい気持ちと 全てを否定したい気持ちと 行ったり来たりしながら

          思い出の君

          つらくなったら 君が一番救われた時を 思い出すんだ そして大事なのは そこにいる君自身に会いに行くことだよ だって 君が必要としているのは 救われた君自身なんだから

          思い出の君

          入道雲

          冬の間 あんなに嫌だった静電気は 一体どこに消えちゃったんだろうね そんなの簡単だよ 冬の間 君の中に溜め込んだの全部 あの入道雲が持って行っちゃったんだよ

          二度と

          今、私が触れた場所は もう二度と同じようには触れられないのよ あなたは笑うけど 私は、これこそが 生きる事だと 本気で思っているのよ

          飴色に艶めく山寺の廊下を 後ろの私を気にして歩く 君のその 白い踵 全てのものが 濃く 強く むせかえるこの季節に 昼下がりに どこからか匂い立つ くちなしの花のように 白く 差し込んでくる 遠くなる 蝉時雨 風は 止んでいる

          温もり

          よしよし おぉ よしよし 今は 私のなかで お休み あなたが目をさますまで 私はここにいます 起きたら あなたが温まる そんなご飯を食べましょう あなたが遊び疲れて お腹と背中がくっつくくらい そんな時に食べた あのご飯を食べましょう よしよし おぉ よしよし 何の心配もいらないのです ただ 思い出して 疲れてはてて 寝てしまった あの時に 薄目を開けて見た 台所に立つ私の姿を お腹が冷えないようにと タオルケットを掛けてくれた あの温もりを

          温もり

          青々と風に波打つ稲 水を貯えた棚田は 里を見下ろす美しい遠近 むせるほど暑い真昼を 燕が二羽 キッキと小気味良く 近づいては離れている 真紅の頬 瑠璃色を差した黒いつばさ 遠く広がる山々 梅雨の晴れ間を 小気味良く近づいては離れ 素晴らしいターンを決め こちらに背を見せて上昇していく 長い旅路を経て やっとたどり着いたんだと 長雨で淀んだ空気を斬るように 瑞々しく広がる青空を 昇っていく

          湿りと生気(3)

          汗ばんだ 冷たき肌に 驚いて 君は笑った 初夏の陽炎

          湿りと生気(3)

          湿りと生気(2)

          草刈りの 畦からただよう 青臭さ 飛び交う燕 覚めるまどろみ

          湿りと生気(2)

          湿りと生気(1)

          梅雨前の 暗い道場 技かける 君の背中に 滲む汗かな

          湿りと生気(1)