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ベンチャーで働く自分が思うこと

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ベンチャーで働く自分が日々の仕事の中で思うことを心が熱いうちに言語化します。素直な心の中を綴ったエッセイ。
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「専門家」でいるべきか、「仲間」でいるべきか

Startup Studioで受注する案件の多くは、大手企業様の新規事業案件が多く、その場合、大手企業の起案者の方と私たちStartup Studioとの間でパートナーシップを結んでプロジェクトを進めていく形になります。 大手企業様の方は、新規プロダクト開発のノウハウが乏しいという課題感から委託することが多いです。そして、私たちとしては、アイデア開発、UX/UI検証、MVP実証実験・検証などを一手に引き受けて、我々のフレームワークに則ってプロジェクト進行を行なっていき事業化

自分の原点(ルーツ)を探してみる

「Another sky(アナザースカイ)」という言葉を聞くと、とある番組ととある曲名が真っ先に思い浮かびます。 いずれもすごく面白い番組であり、感動する曲なのですが、私は、それ以上に「アナザースカイ」という言葉のフレーズと「もう一つの空」という言葉の意味に対して非常に魅力を感じております。 前者の日本テレビ系列の「アナザースカイII」というテレビ番組は、ゲストの今を構成するに至った原点(ルーツ)を振り返り、実際にその地を訪れて、その時に何を思って何に一生懸命になっていた

自分の意志でテクノロジーと向き合う

私が働いているリテイルテックベンチャーの20代のエンジニアの方で、未だに”ガラケー”を愛用している人が人がいて、最近チームの中で少し話題になりました。 今もガラケーを使用している理由は2点あるそうで、 1つ目が、どうにもこうにも今のスマホの機能が充実し過ぎていてついていけないという理由です。 そして、2つ目が、情報から一切遮断した時間を持ちたい、要はデジタルデトックスの機会を設けたいという理由です。 ガラケーを使っているという話を聞いた際、一瞬「えっ、なんで、、?」と

ラーメン屋から見る顧客視点の違い

私が、大学生院生時代からこよなく愛する御茶ノ水にある「つじ田」というつけ麺屋さん(今回は美味しくて人気のラーメン屋さんと定義)と、最近、初めて行った地元のごくごく普通のラーメン屋との間で、単純な味の違い以外に顧客視点という観点で明確な違いが垣間見えたので、プロダクト開発にも応用できそうだと思いで内容を整理しておくことにしました。 ここで言う顧客視点とは、端的に言ってしまうと、「どれだけ顧客の目線に立ってサービスを展開できているか」と言う視点なのですが、この表現だと抽象度が高

自らの経験から思う他者とのコンフリクト解消のコツ

仕事の中で人を説得する時に必ずと言っていいほど立ちはだかる壁が、タイトルにも記載している「他者とのコンフリクト(衝突)」で、各ステークホルダ(利害関係者)との間に立つ役割にある方は、この壁にしばしば頭を悩ませてしまうことが多いかなと思います。 私自身もプロダクトを司る会社のプロダクトマネージャーという役割を1年半経験する中で営業側・マーケサイドや開発サイドとのコミュニケーションをとることが多いですが、コンフリクトした際は、本当に骨が折れるほど苦労しておりました。 仕事の悩

怖いところにしか成長はない。

タイトルの言葉を聞いて、ピンときた方もいるかもしれませんが、先日日本テレビで放送された「アナザースカイII〜世界の学校SP!〜」の中での山崎育三郎さんの言葉です。非常に印象的でした。 簡単に経緯を説明すると、 当時16歳の山崎さんは、アメリカのノース・カウンティ・ハイスクールという高校で留学をしておりました。 ミズーリ州のボン・テアという小さな町の中にある高校ですが、ボン・テアという町自体のほとんどが欧米人(アジア人は人口7000人のうちの0.2%)の街で、山崎さん自身

ゴールに向かって最短距離で進むことを考える

先日、拝読させていただいた「僕は君の「熱」に投資しよう」が、今の自分が抱えているモヤモヤをさっと解消してくれる素敵なエッセンスが盛り込まれている本だったので、後で見返すためにも内容をまとめておこうと思います。ぜひ読者の皆さんも機会があれば、読んでいただけると幸いです。 「やったほうがいいこと」と「やらなければいけないこと」ゴールにたどり着くために、 「やったほうがいいこと」と「今やらなければいけないこと」 の区別が付けられているか。 この問いにこの本で言いたいことの全てが

自分が理想とする「仕事のできる人」になるためには。

先日、社内のLT(ライトニングトーク)があったのですが、そこでソーシャルネットワークの研究をやっているインターン生が、媒介中心性と言う考え方を用いて、仕事ができる人 or 仕事ができない人という、割とライトでない問題に解を出してくれました。 もう少し詳しく説明すると、カレンダーの予定から被っている人同士で線をつなぎ、部署同士を色々と跨いでいる人を媒介中心性が高いとみなし、ランキングを付ける。 と言った流れになります。 役割的な問題もあるかもしれないのですが、「他部署との

辛い時は素直に口に出して「辛い」と言えば、楽になる

昨日のマネージャーとの1on1で、ふとこんな事を言われました。 <マネージャー> XX君が、今日のミーティングで笑った時の声がやけに渇いた笑い方でさ、なんか、ストレス溜まっているじゃないか心配になったけど、 大丈夫? 日々降ってくるお題に対して、多少なりともストレス度合いの上がり下がりはあれど、比較的淡々と仕事できる自分には「寝耳に水」の言葉でした。 とっさに、 <私> 大丈夫ですよ〜。割と感情に流されず淡々と仕事できる方なので。 と答えたのですが、ふと思い返すと、

「自分を磨く」ということ

2024年上半期をめどに、新1万円札の顔となる日本を代表する実業家、渋沢栄一の「論語と算盤」の中で、 「修養」 - 自分を磨くということ について説いている一節があり、その中で語られている内容にかなり共感を覚えたので、頭の整理も兼ねてまとめてみました。 「自分を磨く」とは、「自分を磨く」という言葉を聞くと、大多数の方が、知恵や知識を蓄えることを思い浮かべると思います。 そして、本書の中でも知恵や知識を蓄えることを「学問」と謳っております。ただし、知恵や知識ばかりをひ

「ありがとう」の一言を添えられるか

私が社会人になった2012年と今(2020年)を比較すると、様々なツールなどにも恵まれて、コミュニケーションのハードルがかなり下がっていると感じます。 しかしながら、どんなにコミュニケーションコストが下がっても意思疎通での揉め事は、残念なことに無くならないですね。 やっぱり、コミュニケーションの質はコストの問題ではなくその人の気持ちの問題なんだなと痛感する事が多いです。 「コミュニケーションの質」と言いましたが、簡単に言うと、何か自分のためにやってくれた相手に対して

運命に争(あらが)わない生き方

今必死に勉学に勤しんでいる学生の方や、日々仕事に励んでいる社会人の方の中には、「成長したい」「出世したい」「世の中で名を馳せたい」という想いを持って日々の生活を送っている人も多いと思います。 逆に、成長を特に意識せず、なんとなく毎日を送っている人もいるとは思うのですが、生きている中のどこかで「チャレンジしている」と思います。 そして、挑戦している人の中には、等身大の自分の一歩先を目指す人もいれば、途轍もなく高いハードルを越えようと頑張っている人もいると思います。 私自身

人生が変わる時は、自分にとって大切なものの順位が変わる時

先日、とっても親しい身近な友人が奥さんと離婚をしまして、「原因は何なのか」、「もうどうにもならないのか」など、色々思うところはあったのですが、 結局のところ、離婚という結論が出たタイミングでは、周囲が納得するような理由なんて出せるほど簡単な話ではないと思うことにしました。 お互い納得しての離婚だとか、前向きな離婚、だとか言いますが、そうであったとしても当人同士でさえ本当は納得していないんだと思います。 初めは一生添い遂げる気持ちで結婚したのに、離婚という結論になっている

「決める人」と「実行する人」

2019年4月より大手SIerから転職して、今のベンチャー企業でプロダクトマネジメントを担当している私ですが、グループ会社含め10,000人規模の集団から社員&業務委託&インターン含めて80人の会社に移り、なんとなくですが組織の中に大きく2パターンの人がいるのではないか、ということに気付き始めました。 それが以下です。 「決める人」と「実行する人」 「決める人」というのは、要は様々な不確定の要素の中から素早く意思決定できる人を指すと考えます。 また、「実行する人」は、