みかわまい

就労移行支援を利用する24歳こどおば 双極性障害持ち

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最近の記事

デザイナーになりたかった

小5の総合の時間で将来の夢(職業)について発表したとき、私はグラフィックデザイナーになりたいと言った。当時エアコンを嵐の松潤が演じる(暗喩的な表現として)CMを見て感動したことがきっかけだった。室内で子供の足が冷えているのをセンサーでキャッチして温風を送るシーンで紙飛行機で表現している点がロマンチストな自分の心には刺さるものがあった。 誰が見ても言いたいことが伝わるデザインにすごく憧れていた。 その後高校では美術系の学科に通い、「周りにはもっとすごい奴がいる」という壁に直面

      • 子宮を取り除く女

        • 吐け口になることとは

          あまり周りに弱い姿を見せないからか、昔から人の愚痴や弱音を聞くことが多い。大変迷惑な話である。 愚痴と弱音はどちらもマイナスな感情のエネルギーが言葉として現れたものだと思う。また愚痴は怒りが、弱音は悲しみが主導力となっているようにも感じられる。 この場合、聞く立場として楽なのは愚痴の方ではないかと思う。相手が求めているのは自分の発言を聞いてほしいだけであるから、「へー」「そーなんだー」で十分満足されるためである。 しかし弱音はそういかない。相手が求めているものが「受容」であ

        デザイナーになりたかった

          ほんとうのじぶんを受け入れてほしい

          小学4年生から芽吹き出した希死念慮は、24歳になりそうな今には心に深く根を張って年々肥大化していくばかりである。 「私はどうしてこんなにも死んでしまいたいんだろう」と14年間近く悩み続けてきたが、このところその回答に仮説が浮かんできた。それは“人生最大の願いが叶いそうにない”というものである。 その人生最大の願いこそが表題である。幼い頃から誰かの目を気にしてかなり無知をして自分を演じてきた。常に誰かの目を気にしながら自分を取り繕っていた。あるときは相手の望む反応をし、ある

          ほんとうのじぶんを受け入れてほしい

          自分史

          幼い頃からずっと緊張しながら生きてきた。 家での場合、両親は体罰は当たり前にするタイプだった。幼少期はご飯を残して暗い部屋に閉じ込められたり、小学生のときは宿題をストライキしたら腹パンされたりした。父は何なら目が合っただけで「俺のことを睨んできた。馬鹿にしてる。」と言いがかりをつけて蹴飛ばしてくる人だった。父方の祖母はいつも父や叔母、近所の子と比較して私を貶してきた。「〜ちゃんは字が綺麗なのに、あんたは字が運動会してるみたいに汚い。」「〜(叔母)は小学生のとき明るい選挙コン

          躁鬱混合状態はつらい

          私のもつ障害は双極性障害なのだが、個人的に人に理解されにくい障害ランキングでは上位に食い込むのではないかと思っている。活発になる躁状態と気が落ち込み何もできなくなるうつ状態を繰り返す障害である(ネットや書籍でもそう説明されやすい)が、「気分の浮き沈みなんて誰にでもある」と一蹴されるのがほとんどだ。 誰にでもあるのであればわざわざ障害として名前をもつことなどないだろう、自分が苦しんでいたり周りに迷惑がかかったりするから障害なのだというのが私の本音なのだが、はっきり面と向かって

          躁鬱混合状態はつらい

          かさぶたを剥がす癖が抜けない

          今年で24歳になる無職躁鬱こどおば。 脚のかさぶたを剥がす衝動を抑えきれない。 そもそもこの癖は保育園児の頃からあった。 怪我をして血を流せば、同い年の子たちはほぼ確実に心配してくれる。先生も大丈夫か確認してくれる。 しっかり者で真面目だからと何かと放っておかれる自分にはその注目が麻薬のように感じられた。 小学生になっても治らなかった。むしろますます肥大化していった気もする。かさぶたはむしって食べてた。血は流しっぱなしでさも「自分は気づいてないですよ」感を出していた。周り

          かさぶたを剥がす癖が抜けない

          金縛り

          目が覚めると金縛りにあっていた。頭から爪先まで1mmも動かせなかった。ぬるく湿ったような室内の空気、腹が少しはだけたTシャツの裾が肌に触れる触感、汗で張りついた前髪、これらを知覚することはできても、やはり四肢はおろか指先を曲げることさえかなわない。身体は鉛、いやそれよりも重く感じられ、最早身体はここに無く脳のみが動いているようだった。普段の金縛りと違うのは首すら全く動かせないことであった。ちらりと目線だけ右手の先を見てみると確かにそこにあった。どうやら肉体は存在しているらしい