明治大学博物館 立体錯視の世界展

神保町にて、高寺彰彦原画展に立ち寄る途中、ふと明治大学博物館「立体錯視の最前線」を覗いてみた。 無料だがなかなかおもしろい

エッシャー作品のような無限階段

ありえない平行棒

片目で見たりスマホ通すとどう見ても立体的にしか見えない。両目で見ればわかるのだが・・・


真横から撮るとようやく「こんな風になっている」のが分かる

鏡に映すと全く違う形に見えるオブジェ。


その他、回転させるといつも同じ方向を向いた形に見えるオブジェなど多数。

以前読んだところでは、人間では視覚情報が脳に送られたあと、パタン認識するモジュール的な部分で処理されるらしく、それによって錯覚が生じることがあるという。実験心理学や脳神経生理学の分野であり、ずいぶん研究が進んでいるらしい。人間は「そのまま」のものを見ているわけではないのだ。たしか渡辺慧「認識とパタン」あたりかブルーバックスか何かで読んだような記憶がある。

逆に動物の場合もその動物なりの認識パタンがあるのだろう。ユクスキュル「生物から見た世界」にある環世界論などが有名だが、そこまでゆかなくても、猫と遊んでみると感覚的に分かる。