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誰にも言えなくて、

職場の人、友人にも言ってないことなんてそりゃ生きていればたくさん溜まるもんです。
その溜まったものが溢れだしそうな気がして狂ったように緊張してパニクるなんてこともあるあるな日々でございましょう。
だから「誰にも言えないこの気持ちをちゃんとぶつける人に出会いたい!」みたいなニュアンスを存分に散りばめたようなニヒリズムぷんぷんの文章を書く気は毛頭ない。
そんなものを求めているのであれば東京都が提供してくれているマッチングサービスでも利用した方がニーズに適した行動だと思う。

そうでない、ただ漠然と自分自身が向き合っている/向き合いたい問題というのが個人個人あるのではないだろうか。
”それ”はいつだって掠ることはおろか、触れることすら出来ないという厄介な存在であるのが常である。

しかし極度のM気質を疑ってしまうほど、”それ”を追っている瞬間が気持ちいいという感覚すら抱く。
この謎に包まれたいたちごっこを僕はよぼよぼかつシワシワになっても続けていたい。

しかしだ、最近困った事が起こった。
僕は”それ”を追っている日々を送りたいだけなのに、家賃やら光熱費やら食費やらなんやかんやケチをつけて時給という制度の下”それ”から距離を取らなきゃいけない日々が続いていることに気づいたのだ。
”それ”を追うには時間が必要ではあるが、必要十分条件として「健康」でなくちゃいけない。
この「健康」を支えるのが食と住。
食に関しては毎日納豆と卵とお米で乗り切っているが、住というのがちと厄介で、
朝起きてから寝るまで誰にも干渉されずに自分のペースで過ごしたい僕にとってはこだわる部分が多すぎる。ということで今は独り暮らしをしている。
しかし、毎晩のシャワーでしか使ってないはずのガス代が高すぎてもう1人ひそかに使ってるのではと疑ってしまうレベルだし、
インターネット代、水道代、電気代、国民健康保険などそれはもう面倒の極み。
加えて僕は1月に3冊は本を購入してしまうせいで、出費がかさばる。

そのため僕はアルバイトをしてお金を稼いで来なくてはいけないのだが、特にマネタイズできる代物を持っていないため、自分の命の時間を1万円にも満たない額で差し出している。
飽き性かつじっとしてられない性格から、いくつかの仕事を掛け持ちしているせいで気づいたら朝から夜まで家を空けている始末。
それが週に6日ほど。
さすがに帰ってきたらボーっとする。

そんな”忙殺”の3歩手前にいるせいだろうか。
出費と稼ぎのバランスが赤字に傾いているのと貯金が全く持ってないという現状に加え、本当にやりたい活動に精を出しきれていないという自分にイライラしてきたというのが今の現時点である。
今日も帰宅ルートのレールを歩いている際にふと泣きそうになってしまった。
器用貧乏とは正に僕だ。
異様に好奇心が広いせいでなんにでも着手してそれなりにこなせるが、全てが中途半端で結局満たされずにニヒる。
そしてそれを何とかしなきゃいけないという闘志の火種すら失いかけている、
加えてこれらを打ち明ける人もいない。

打ち明ける人もいないというのは、僕は昔から他人に頼るのが苦手という性分が故であると考えている。
細かく言うと自分から「助けてください」と言えないのだ。
それでもどうしてもヤバい時は、「助けてやるよ」を引き出すように遠回りを相手にひそかに仕掛けてなんとか凌ぐ。

ニヒっては、「ま、明日すぐお金に困らなくなる訳じゃないし本当に死にそうになったらその時はその時だ。今できることをやろうじゃないか」と自己暗示をしてまた”忙殺”に抗うため家を出る、ある時になったらふとニヒる。
この繰り返しだ。

しかし、ステージや程度の差はあれど大方の人は同じような生活を送っているのではなかろうか。(そうでなかったらごめん🙇)
だから、お涙頂戴をしているわけじゃない。
一緒にそれぞれ頑張ろうぜというメッセージをうっすらは込めているが、
誰にも言えないモヤモヤをこういう場で書き表すということに僕は身を託しているだけなのだ。

誰にも言えないことをちゃんと見つめて、
自分自身が向き合っている/向き合いたい問題の存在を否定せずに失くさないよう、
明日もまた”忙殺”されに行こうではないか。

全くもって笑えない話だ。


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