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【映画感想】ストーリー・オブ・マイライフ/わたしたちの若草物語

大好きな映画になりました!

先日観てきたこの映画。
とてもすてきな作品でした。
若草物語の原作を読んだことないのですが、
色々調べてみると監督のグレタ・ガーウィグさんがこの小説に大きな刺激を受けているらしく、この小説がきっかけで映画監督になりたいと思うようになったと話されていました。
映画は、グレタ・ガーウィグさんなりの若草物語の解釈、脚色をした作品になっていると思うので、是非原作も読んでみたいと思いました。
またこの映画は、アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞していることからも、本当に衣装がお洒落でわくわくします。
小説は小説で、自分なりのイメージをふくらませる楽しさがあると思いますが、やっぱり映像で心を動かされるところも、わたしが映画の大好きな1つのポイントです!

4姉妹が全員とても魅力的

4姉妹を中心に、それぞれの生き方が描かれていくのですが、ありきたりな日常に見えて、その中で4姉妹それぞれの様々な特徴や考え方が丁寧に描かれていて、すごく引き込まれます!
それは、豪華なキャスト陣の繊細な演技力も重なって、だと感じました。

とにかく観ていると1人1人に感情移入してしまって、心が大きく揺さぶられます。

この作品の好きなところは、4姉妹と、その周りの家族や友人達含め、「悪役」が1人もいないところです。
もちろんぶつかり合いはあるのですが、相手を思いやるが上に悩むところとか、好きだからこそ悔しい思いをするところとか、いちいち温かくて泣けてしまいます。

ありえないほど成功しまくる人とか、あからさまにうざい人とか、それはそれで現実逃避できて映画として楽しいですが、この作品はそういうことじゃなくて、よりリアルに人間らしさを描いていて、でもその中に訴えかけるものもちゃんと伝わってくる、そんな作品になっていました。

「何が幸せな生き方か」は自分で決める

この作品の時代は、「女の幸せとは、結婚して、家族のために尽くすこと」みたいな固定概念が蔓延っているのですが、そんな中で4姉妹それぞれが「自分の考える幸せとは何か」に向き合うところが印象的でした。

その中でも特に主人公ジョーは、結婚が幸せと決めつけるのはおかしいと時代に逆らい、自らの足で立ち、自らの意思で作家を目指し、その夢を見事に成し遂げて本を出版するシーンはじーんときてしまいます。

私自身、いつも人の目が気になるし、大して1つ1つの「前提」に向き合ってないし、敷かれたレールに上手く乗っていくことしか考えてないなーって思います。
逆風に立ち向かう勇気がないから、目を背けているんだと思います。
でも、それで本当に幸せになれるのか?
逆に言うと、本当の自分の意思から目を背けたなら、文句を言う筋合いもないよね?

そんなメッセージを突きつけられてる気がしました。

映画館で観るのが、やっぱり好き

今回、自粛解除されて初の映画館でした!
すごく嬉しかった〜!
やっぱりTOHOシネマズ のポップコーンは最高ですね。「塩にバター多めでお願いします」というのが私の大好きな食べ方なのですが、本当に美味しいので是非やってみてください。

家でNetflixも良いけど、やっぱりケータイもおしゃべりもなしで、空間にいる全員が2時間同じものに集中するって、とても貴重な非日常体験だなぁーと、改めて感じました。
おわり。

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