なんななど

なんななど

最近の記事

眠くならないように、少し冷まして。

熱々のご飯より、少し冷めたご飯が好きだ。 気づいたのはいつだったかな。 私は元来猫舌で、熱いものが食べにくかった。 例えば、できたてのスープとか。 コーヒーや、紅茶なんかも大人になって、慣れてくるまで中々飲めず、「めっちゃ美味しい!」と思えることがなかった。 昔から実家の夕飯は和食で、炊きたての御飯が出ていた。 熱々のご飯を食べると眠くなってしまうのも有ったかも知れない。 後頭部が暑くなって、体が眠り始める。 お腹が一杯になって、自分の体が子供ながらに自由に動かせなくなること

    • 北風が死んで

      北風が死んで、十年が経った。 三ヶ月前に薫ったような気がするのに、実際はもう随分と会っていないことを思い出して、太陽は泣いた。 然して伝う肌もなく蒸発した涙は香ることも無く消えていった。 油っぽい淀んだ空気に道行く人は辟易として空を見上げる。 葬儀の時、随分と久しぶりに顔を見せた雪は寂しそうな、でも少し恥ずかしそうな顔で嫌な再会になっちまったなぁ、と言った。 びしょ濡れの煙草を咥えて、あいつが生きていればあっという間に乾いたんだろうな、なんて差し向けて来た吸口から厭味ったらし

      • 「ブルプロ通信 #8」所感

        はじめにずっと前から楽しみにしていたゲームが、後一週間もせずサービスを開始する。 名前はブループロトコル。 発表されたのは4年前のこと。 とっても楽しみなので、今回はそのゲームの公式生放送にて開示された内容からゲームの内容やできそうなこと、機能などを分析したり考察したりして遊んで見よう、という試み。 性質上、知っている方や興味のある方向け。 知らない方は公式サイトをどうぞ。 本記事中のSS(スクリーンショット)はうちのチームリーダー、ゆゆ氏がツイッターに投稿しているものを引

        • 雑記

          道端で花を見つけました。 高さは腰くらい。 白い中心を紫の花びらが覆っていて、黒い柵に絡まるように咲いていました。 花の大きさは手のひらくらい有って。 コントラスト強くて、若干目が痛いや。 何日かして見に行くと、しぼんでいました。 花びらは黄色く褪せて、しんなりと。 写真撮っておいて良かった。 貴方の名前はなんていうのかな。 なんななど

        眠くならないように、少し冷まして。

          聖なる聖なる

          クリスマス。 チキンを食べたりしている人が多いのだろうか。 詳しくは知らないけど元々はキリスト教の祭日なのかな。 聖ニコラスがどうたらこうたら、とか もみの木がどうたらこうたら、とか 難しくもない話に、興味がないから難しそう、とか言って。 外が白い、真っ白い雪で埋もれていく中、スマートフォンを見るとそんな日で。 今週の金曜ロードショーは「ホーム・アローン」かなぁ。 楽しい映画だよね。 自分でもここ最近の体感時間加速は凄まじいと思う。 あっという間に一分が、一時間が、一日が過ぎ

          聖なる聖なる

          熱い鉄になりたい

          朝起きて、遅刻が確定していたとき。 具体的に言えば、朝起きて時計を確認したら朝礼一分前のとき。 言いようのない、足元が無くなるような焦りが私の体を襲うのだ。 実際には大したことはないし誰にでも起こりうることなのは知っている。 故に、だからこそ、皆勤賞というものに価値があるのだろうと思う。 だからといって、自分が遅刻を気にしないことはない。 起きたその瞬間から「やっちまった」感が拭えない一日。 憂鬱極まりない。 顔に差し込む窓の外からの光が、嫌に眩しくて無断欠勤したら最高に気

          熱い鉄になりたい

          Duolingo 雀語

          朝方、登ってきた太陽の光が私のすっぴんを照らし、空を青紫に染めていた。 太陽の周りだけが白っぽく見えて、目を窄めたのを覚えている。 そこは建設現場の直ぐ側で、鉄パイプの柵、あるいは足場の周りをひらひら蝶々みたいに飛んでいた。 本当はもっともっと早いはずなのに、羽ばたきに見とれて一度一度の羽のひらめきがよく見えた。 鱗粉なんてないのに何故かとてもきらめいて見えて。 近づいても逃げることはなく。 人馴れしていたのだろうか、近づいてくる様子さえ有った。 私が手を伸ばすと、妖精のよう

          Duolingo 雀語

          ごきげんよう、と明日も言えますように

          キングダムの舞台を見に行ってきました。 会場は札幌文化芸術劇場hitaru、キャパシティ(動員数)が2000人以上になる北海道最大級の劇場です。 今月、そこで漫画原作「キングダム」の舞台を見てきました。 感想は後ほどにするとして、このnoteについて書いていきたいと思います。 5月の半ばです。春になってきました。 一年を春夏秋冬の4つで割り、初、中、晩の3つで分けると、5月の半ばの今日は丁度夏真っ盛りということになるのですが。 自宅の近くには桜が咲いて、イラストなんかでよく

          ごきげんよう、と明日も言えますように