私が夫の愚痴を呟かない理由

「そんな奴と結婚したのが悪い」
「なんで結婚したの?」

ツイッターやってるとこんなコメントを、一度は見たことがあるんじゃないだろうか。

誰かが夫の愚痴を呟いて、それが拡散されると必ず付いている。

なーんか、無茶言うよなあ。
と、見るたびにもやもやする。

もやもやするしうっかり拡散したら嫌なので、私はあまり夫の愚痴を呟かない。
(たまに呟くけどかなり選んでいる)


私は優しくてとても良い夫と結婚したけれど(ノロケ)、
結婚する前にこの人は家事育児するだろうか…私が病気の時に飲みに行ったりしないだろうか…
なんて全く考えなかったから、単に運が良かったのだろう。

モラハラ気質とかすごく注意深く見てればわかるのもあるかもしれないけど、
そういうのって当事者になるまではまず知識がないし、何より恋愛というフィルターは強力だ。
結婚したら変わる人もいるみたいだしね。


とにかくやってみないとわからない、というのが結婚というものなのだと思う。


だって、人間は「完成品」じゃないから。


うちの夫も最初は家事をそんなにしなかった。
子供の園の持ち物なんか覚えようとしなかった。

私だって最初は眩しいのが苦手とか昼寝必須な夫の体質を理解せずに無理させていた。

それを話し合ってたまに喧嘩して、その時々の状況に合わせて譲歩、妥協しながら、今の生活を一緒に作り上げてきた。
それでもうまくいかない、お互いに我慢してる部分はたくさんある。

その話し合うことからしてうまくいかない夫婦もいるだろう。

うまくいかなくたって、一緒に暮らしているからにはなんとかよりよく家庭を運営したくて、
そのために日々四苦八苦して頑張っているから、みんな愚痴るのだ。

愚痴って言葉にすることで自分の気持ちや不満点を整理して、
誰かに共感してもらったらすっきりしてまた頑張れることもある。


とても幸せそうな仲良しの夫婦も、
「自分に合った全く不満のないさいきょうの結婚相手」
を見つけて結婚したからじゃない。

結婚してから、一緒に頑張ってきた結果の今なのだと思う。


結婚はゴールではなくスタートとはよく言ったものだ。


大体考えに考え抜いて建てた家でも使いにくいところがあったり
すごく気に入って買った服が家に帰ったら似合わなかったり、
「完成品」であるはずのモノを買ったって不満が出てくるものなのにね。

日々変化して思考を持つ人間を見極めて不満のない相手を見抜けってのは、やはり無理な要求だよなーと思うわけです。


まあコメントしてる人はそこまで要求してるわけではなく、ただケチをつけたいだけなんだろうけど。
本当にひどいエピソードもあるしさ。


それでも、どんな呟きでも、
夫婦のこれまでの歩みも知らずに、ほんの一部の愚痴だけで結婚したお前が悪いと責められるいわれはないよね、

というお話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?