辻村深月さんの「東京會舘とわたし」上を読了。

2022年9月、東京會舘で挙式をしたわたし。
彼からのプロポーズを受けてすぐ、彼が「結婚式どこでする！？探そうよ！」と言い出し、両家の顔合わせをするよりも先に、結婚式場を探し始めた。

彼は仕事の都合で一年以内にしたいということ以外、特にこだわりがなくて、なみちゃんのしたいところでやろうと言ってくれた(もしくは委ねられたのか笑)

こんなにも早く結婚式のことを考えるなんて思ってもなかったわたしは、結婚式の知識が全くない。
地元の愛媛で友人の結婚式に一度参加したことはあったけど、都内にどんな式場があるのかさえ知らなかった。

とりあえずゼクシィ読むかーと
2人で蔦屋書店に買いに行って。
お金こんなにかかるのかー
どんなドレス着ようかなー
と流し読み。

あったあった、この辺から式場いっぱい載ってるよ
親戚は遠方から呼ぶことになるし、
彼の会社の人もくるし、
リゾートウエディングじゃなくて
普通に交通の便がいい都内だな、
彼はハウスダストアレルギーがひどいから、埃っぽくないところがいいよね(逆にそんなところある？笑)
あ、あと2人とも頭痛持ちだから開放感あるとこがいいな、途中で外の空気吸えたりさ天井高いところだといいよね
うちの両親は田舎から来るから緑が多い方が緊張紛れるかも、
てか何人くらい呼ぶ？どこまで声かけよう〜
と2人でわいわい話しながら
結婚式のイメージを膨らませる。

数枚ページをめくったところで
ビビビっとわたしのセンサーが反応した...!
全面の大きな窓からの自然光が、
真ん中にいるウェディングドレス姿のモデルさんをパァーーっと浮立つように照らしている写真。
すぐにインスタを開き#東京會舘チャペル
と検索。
東京會舘って(外からしか見たことないけど)、
クラシカルな重厚感のあるイメージだったんだけど...
インスタで出てくる写真は、
皇居の景色、木の温もりと石畳の壁、
クラシックにモダンが入り混じったチャペル。
わたしがこれまでテレビとか雑誌で見たことあるチャペルじゃない！

ここいいね、と右上に折り目をつけて
次のページに進むも
その写真が頭から離れなかった。
パレスホテルとか
セントグレース大聖堂とか
プロポーズを受けた椿山荘にも印をつけていくけど、もうすでにわたしの心は決まってたようだ。

それが東京會舘と"わたし"の始まり。


日本の近代化の先端を走っていたこと
関東大震災や戦争を経験していること
そこにはたくさんの人が関わっていること

東京會舘の歴史をほとんど知らなかった...
とこの小説を読んで思ったので、Googleで
東京會舘の歴史を検索してみる。
あぁ私たちもほんの少しだけ、この歴史に名を刻めたんだ...!

結婚式って人生の一大イベントじゃないですか。
家族にとってもそう。友人にとってもそう。
でもそこにはたくさんの人がかかわっているし、
お料理の付け合わせのパン一つとっても、たくさんの歴史が絡んでる。
それがぎゅーっと詰まっているのが結婚式。
それってすごくないですか？

ブライダルフェアの特典ででてきたショートケーキ。初めて食べた東京會舘の味は、正直なところ、目の前の見積書にあるお金のことで頭がいっぱいで覚えていない。

その日お土産でもらった東京會舘のプティガトー。これが本当に美味しくて。
その何日か後にも、たまたま夫が職場のお土産でもらってきたんだけど、近くに住む兄妹にもお裾分けしたら絶賛だった。ここで結婚式やるんだよーと自慢した。

結婚式の打ち合わせのあと、一階のロッシニテラスで食べたカレーライス。
パティスリーでチョコレートを買って帰ったこともあったっけ。

結婚式当日は忙しくてほとんど何も口にできなかった東京會舘のフレンチ料理。
唯一味を覚えているのはファーストバイトで口いっぱいに含んだウェディングケーキ。
え？！うま！！と神経が叫んだ。
(今思えばブライダルフェアで食べていたはず)

そして結婚式から1周年。
東京會舘からディナー招待券をいただき、ロッシニテラスへ行ったのは先日のこと。
コンソメスープ、
バゲット、
ボンファム
牛フィレ肉のパイ包み、
マロンシャンテリー...
念願叶って東京會舘のお料理を堪能できた嬉しさと、
言うまでもなく素晴らしい味とサービスと、
彼と久しぶりのほろ酔いデートで幸せいっぱいだった日。

この小説をつくる小道具一つ一つが
わたしの東京會舘の思い出を繋いでくれる。
今度自分のご褒美にマロンシャンテリーをまた食べに行こう。
今度ママが東京きたらアフタヌーンティーもいいな。(都会のアフヌンに憧れてるらしい)
最近子どもが産まれた親友に会いに行くからあのクッキー買っていこうかな。
そして毎年とは言わないけど、結婚記念日に夫とまた東京會舘に行きたいな...

わたしたちが結婚式を挙げた年は東京會舘創立100周年。
わたしたち家族としての歴史は始まったばかり、です🕊

これまでの記事はプレ花嫁さん向けに結婚式準備について書いてきましたが、
今回は番外編ということで！
ぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです😌

？ばかりのプレ花嫁時代の自分に回答している気持ちで
こちらのノートも更新していきます✏︎
感想など教えていただけると励みになります:)💗