あーや

2022年に、オープンダイアローグに興味を持ち、りすにんぐファームで勉強中。小説を書く…

あーや

2022年に、オープンダイアローグに興味を持ち、りすにんぐファームで勉強中。小説を書くのが好きで、多くの人に読んでもらえることを目指して、noteに登録しました。短編小説がメインですが、長編の連載小説もあります。詩も載せています。

マガジン

  • 昔書いた詩や、新しい詩を、少しづつ載せていきます。

  • 短編小説集

    新しいものから、大学時代のものまで、私が書いた様々な短編小説を載せていきます。

  • オープンダイアローグとりすにんぐファーム

    私がオープンダイアローグを学ばせてもらっている、りすにんぐファームのお話と、初心者が読むオープンダイアローグ本の感想などを、載せていきます。

  • 小説『魔法は風のように』

    「この星と歌う、最後の歌を」の外伝2。本編、外伝1を読んでいなくても読める仕様。隼人が主人公。あるとき、穢れに憑依されている少年を助ける。弟子になりたいと言われ、隼人は、気の使い方の基礎から教えることに。現代魔法ファンタジー。隼人、弟子のサキ、須佐之男命と土地の神社の物語。

  • 小説『精霊の残り火』

    「この星と歌う、最後の歌を」の外伝、後日譚です。海斗が主人公。現代を舞台にした、精霊、犬の神様、魔法が織り成す物語。 突然、川や下水の汚水が逆流するという事件が起きて、山奥から都会まで呼び出された海斗は、双子の隼人と共に、事件の解決にのりだす。

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あーやのnote紹介ページ

オリジナル小説、詩と、オープンダイアローグを紹介する、あーやのnoteへようこそ。小説が増えてきたので、紹介ページを作ることにしました。 参考になれば幸いです。 「この星と歌う、最後の歌を」シリーズ私が学生時代だったころの、少女小説、ライトノベルなどの文体や雰囲気を、私なりに出すとこうなる、というような作品群です。 三つの物語はつながっていますが、どれも単体で読める仕様。 本編「この星と歌う、最後の歌を」 現代魔法ファンタジー。 九話構成ですが、一話ずつが長め。 二つの外

    • イマジネーション

      古今和歌集にある、 「心ざし 深くそめてしをりければ 消えあへぬ雪の 花と見ゆらん」 という句が好きだ。 花にも見える白い雪の描写が綺麗だからじゃなくて、白い雪さえ花に見えるくらい深い「心ざし」が、尊く想えて。 百人一首にある、 「夏の夜は まだよひながら明けぬるを  雲のいづこに 月やどるらむ」 も、中学ではじめて読んだ瞬間から好きだった。 ここにない月か想い人を、雲がかかった空にさがす、切ない気持ちがたまらない。 ここにないものを、あらしめる、人の持つイ

      • 詩「内なる湖」

        「内なる湖」 闇に白蓮は ぼうっと灯りをともして 水辺に星が満ちている 花と葦の間を 小舟が音もなく滑りゆき 水面が揺れれば 景色も揺らめいて 銀色の魚影がちらりちらり それを 遠く見おろす半月 私の内なる湖 幻想という 心の深みにある眺め

        • 詩「いつかどこかで、また」「気配」

          「いつかどこかで、また」 会いたい人がいる サヨナラの代わりに 必ずいつかどこかで会えると 最後に告げた脳裏で どんな場面を思い描いていたのだろう 二度と会えない場所へ 旅立っていくとわかっていたのに 私が会いたいあの人を忘れ 私自身についても忘れ 私は私ではなく あの人も違う誰かになって それでも二人が出会った瞬間 魂の奥のほう どうしても会いたいという 叶わない願望でこんがらかって ほどけなくなっていた糸の塊が ふいにゆるんで泣きそうな私へ 遠い昔さながら

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        マガジン

        • 6本
        • 短編小説集
          13本
        • オープンダイアローグとりすにんぐファーム
          11本
        • 小説『魔法は風のように』
          7本
        • 小説『精霊の残り火』
          6本
        • 小説『黒猫りんの物語世界』
          4本

        記事

          短編小説『空ひとり』

          遠くで鈴の音が聞こえた気がして目覚めると、空につったっていた。 上下左右どこを見ても無限の青とちぎれ雲で、天地がどこにあるかもわからない。 一歩ふみだすと足の裏を軸にして私の体はぐるりと逆さになった。 そうしてふみだす度にぐるりぐるりと回るので、いっこうに前に進めない。 これは困った。 私は回るのをやめにして、その場に座りこんだ。 そもそも私はなぜこんな場所にいるのだろうか。考えるだに、私が何者であるかさえ、覚えていないということがわかってきた。 「どうりで足元がおぼつ

          短編小説『空ひとり』

          詩「愛とカラス」「ひとしずく」

          「愛とカラス」 すべての人の幸せのためになら 最も不幸で構わないと言い切った 真っ黒なカラスを 誰よりも愛している 不吉な醜い姿ゆえ 嫌われてひとりぼっちでも 志は変わらず 見つめ返す瞳は無比に優しかった カラスの千年の孤独が 消え失せる日がくるように 翼のない私は地上から 彼のあとを追い続けている 「ひとしずく」 砂漠に咲く 一輪の小さな花が枯れないように 茫漠とした世界を飛び廻った 彼の亡骸に 涙をひとしずく 彼の見てきた世界が どんなに孤独に満ちていても

          詩「愛とカラス」「ひとしずく」

          詩「なりたいものに、なれ!」「共鳴」

          「なりたいものに、なれ!」 僕たちは 合わせ鏡のように お互いをうつしだす 割れてしまった鏡のひとかけら だから 叶わぬ願いも 届かぬ思いも どんなに深い心の傷さえも 君のその痛みも 君ひとりのものじゃない 相手を思いやりひっくり返せば 祈りに変わる こうありたいと望む何かに 変わっていける だから諦めないで その手を離さないで 今を生きる君は なりたいものに、なれ! 「共鳴」 古い日記を取り出した さっき頭に浮かんだフレーズが あの日の私にも浮かんでいた

          詩「なりたいものに、なれ!」「共鳴」

          詩「最も小さくて暗い星」

          病状がひどいというより、服薬がつらすぎて、小説を書けない時期。 ひっそり、ブログで詩を書いていました。 そのブログはもうなくなってしまったんですが、たまに、そこから拾い上げたり、また新しく書いたり、noteに載せていこうかなと思います。 ご興味があれば、ぜひぜひご一読ください。 「最も小さくて暗い星」 月明かりが枝葉の間から 柔らかく射し込んで 足元の木の根を蒼く浮かすようだ 秋の夜は透き通りすぎて残酷 星々に心の奥底を見据えられてるみたい 私は本当は 何をどうしたい

          詩「最も小さくて暗い星」

          りすにんぐファームのnoteのページができました!

          りすにんぐファームの最新情報がわかる、noteのページができました。 私も、こちらで載せたものを、りすにんぐファームのページでも載せたりしていきたいなと思っています。 りすにんぐファーム(note) また、りすにんぐファームの対話のあり方が、わかりやすくてかわいいイラストと文章が素敵なホームページも作られたので、そちらもご紹介。 対話の菜園 FacebookやInstagramにも、りすにんぐファームのページがあります。 Facebook Instagram 発

          りすにんぐファームのnoteのページができました!

          あったかダイアローグのご紹介

          りすにんぐファームには、メンバーズのワークの他にも、いくつかのワークがありあます。 あなたのお話をふたりでじっくり聞きますサービス、学びのダイアローグ、あったかダイアローグがそれになります。 今日はそのなかの、あったかダイアローグをご紹介いたします。 ・「あったかダイアローグ」とは https://listening-firm.com/free/treatment-meeting 詳しくはこちら↑をお読みください。 経験専門家(当事者経験のある対話性を学び促進する

          あったかダイアローグのご紹介

          こころでみれば(詩)

          児童向けの文学に、興味関心は薄かったのですが、そういえば大学に入ってすぐ、大きく影響をうけたのは「絵本ゼミ」だったなと。 所属する学部と関係なく集まって、自分の好きな絵本を朗読して、その絵本について、みんなで語る時間。 小さなころ、母が毎晩、絵本を読み聞かせしてくれていました。 その流れで自然と、妹や弟に、寝る前に読み聞かせしてあげてもいました。 様々な人から、児童文学への誘いが、偶然重なったので、自分でも詩をちょっとだけ書いてみました。 「こころでみれば」 おひさまを

          こころでみれば(詩)

          『天国のぴよちゃんからの贈りもの』ご紹介

          りすにんぐファームのワークで、私が非常に悩んでいたことを話したとき、あとからメッセンジャーでやさしくお声をかけてフォローしてくださったのが、これから紹介するご本の著者である、こもれび ゆうさんでした。 臨床心理学修士課程を経ての深い見識をお持ちで、幼稚園での保護者支援カウンセリングなどもなさっています。 ご多忙でいらっしゃるのに、丁寧に関わってくださり、心にほっとした空間、安らぎをくださる素敵な方です。 「天国のぴよちゃんからの贈り物」という、11月1日に発売するご著書に先

          『天国のぴよちゃんからの贈りもの』ご紹介

          like mindsの活動、ご紹介

          ~like minds ライクマインズ~ 岩渕夫妻とオープンダイアローグ、トライローグご紹介 七年前、まだ病の症状が激しくて日々困惑しているときに、近所の喫茶店でトライローグをしてくださったのが、新しくライクマインズという団体を立ち上げて活動をはじめた岩渕夫妻でした。 こんなことでお二人に対して恩返しになるかわかりませんが、私のnoteでその活動内容をご紹介いたします。 まずは、ライクマインズが行う、直近のイベントの告知をさせてください。 ☆イベント告知☆ ・オープンダ

          like mindsの活動、ご紹介

          りすにんぐファーム・ワーク別「こころへの効用」あくまで私の主観です。

          2022年11月、りすにんぐファームという、zoomを使ったオンラインでのオープンダイアローグに沿ったワークを提供する場に、出会いました。 くしくも、その日は私の誕生日で、今では天からのプレゼントだったのかなと思っています。 「りすにんぐファーム」 https://listening-firm.com/ そのりすにんぐファームで、今年の6月より、技術サポートやファシリテーターの役割を、させてもらっています。 今回この記事では、私が参加させてもらっているワークを、できる限り

          りすにんぐファーム・ワーク別「こころへの効用」あくまで私の主観です。

          短編小説『病理に触れる』

          精神病棟のベッドで、患者が看護師に暴言を吐かれ、殴られる場面を、テレビは映し出した。 患者と看護師、一体どっちが心を病んでいる? そんな言葉が、頭に浮かんだ。 心が最も病んでいる人というのは、他人の痛みや苦しみに、無関心にならざる得なくなっている状態の人だ。 それが私の「こころとはなんだ」という自問自答のなかの、ひとつの答えだ。 どうして人は心を病んでしまうのだろう。 そう考えて出てくる答えは、だいたいこうだ。 誰にも関心も持たれず、辛い状態に気が付かれずに放って置

          短編小説『病理に触れる』

          『魔法は風のように』最終話

          「この星と歌う、最後の歌を」外伝2 『魔法は風のように』 最終話 祈りは風と共に 太陽の先端が大地から顔をのぞかせた瞬間、闇が光で満たされていく。 暗がりに沈んでいた都市が明るみにでる、日の出の時刻を迎えた。 非常に重いものが祓われていくのが、サキにもわかった。隼人の浄化の役割が、ちょうど終わったのだろう。 海斗と星治が、サキの両脇にいて、祈り始める。簡素な日本古来の装束、髪型で、草なぎの剣を胸に置いて、須佐之男命が現れた。 サキは、魔法で見せられた古の自分と同じように、

          『魔法は風のように』最終話