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心の琴線に触れた卒業式の【晴れ着】は。。

昨日は小学校の卒業式だった。

このご時世のため在校生の次女は出席できなかったが、学校からYouTube でライブ配信してくれたおかげで親子で観る事が出来た。

また先週は、通知表を渡しながら様子を伺うために担任が学童宅を一軒ずつ回ってくれた。(外働き家庭に配慮し親は不在でも構わない。)
その際に玄関先で卒業生へのビデオメッセージを1人ずつ撮ってくれた。
それを式当日に会場で流し在校生からの送る言葉とした。
全校児童100人足らずの規模だからこそできる送り方だ。

これまでの休校期間中も、励ましメッセージや
低学年への絵本読み聞かせ、中学年以上には理科実験、
家庭科や体育館で縄跳びの動画など、
退屈させないようバラエティに配信してくれていた。
6年生向けには卒業証書の受け取る席順や進み方まで体育館で模擬演習してくれている。

普段学校でしか会わない先生方が
ユーチューバーのように見られることに次女も興奮気味だ。
先生方の心配りに感謝しきれない。
と言うか楽しんでいるようでそれもいい!!

この加子母ならではの温かな繋がりは、卒業式の晴れ着にも表れている。
私も小学生最後の晴れ舞台はいつもより大きめなフリル襟のブラウスを買ってもらった。中学になってもお気に入りの私服だった。

5年前の長女の卒業式は、名古屋のママ友達が娘ちゃんの卒業式で着せたワンピをお借りするつもりだった。
それが3学期に入り周りに晴れ着を尋ねると、加子母では全員中学の制服着用の卒業式が習わしだと知り、ショックだった。
えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!
私服でいられる小学生最後の日になんでもう制服着ちゃう!!???
初めてのセーラー服姿を中学の入学式で見られる感動が減る。。。。
そんなマイナスな気持ちしかなかった。
そして近所の唯一の学用品商店も当たり前の事として
卒業式に間に合うよう制服だけ先に届けてくれた。

迎えた式当日、
私の知っている光景とは全く違う卒業生の入場だった。
20人ほどのクラス、一人ずつかなり間隔を空けて厳かに入場してくる。
今まで小学生のジャージ姿で遊んでいた子供たちが、
いつの間にか学ランやセーラー服に馴染むほど背が伸びて、
男子は肩がしっかりと、女子は丸みを帯びて、
みな意思のある顔つきになっていた。
その成長ぶりを目の当たりにして、しょっぱなから涙が止まらない。
あ~こうやってクラス全員で一緒に中学生になるんだね。おめでとう。
おめでとう。心の底からの祝福が溢れる。
この晴れ姿をお世話になった恩師に見せる事が出来て、
良かったね、本当に良かったね。

もし、それぞれが私服で入場していたらどこかショウ的なニュアンスも感じるし、また親達の目の行き先も変わっていただろう。
実際、先に卒業式を済ませた名古屋のママ友達から、何を着せるかやたらと詳しく聞きたがる人がいて張り合いに困惑するとも聞いていた。
親としてかわいい我が子への気持ちは至極よくわかる。

田舎では親の負担も考慮されての制服着用なのだろうが、
『卒業』と言う節目の本質を厳かに表してくれる
一番の晴れ着だと感じた。

加子母は大人になった私にも新たな価値観と感動を与えてくれる素晴らしきところです。

この春卒業された皆様、おめでとうございます。
心からの祝福を贈らせて頂きます。
そして長文を読んで頂きありがとうございます。

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