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「ひとの居場所をつくる」

この本を誕生日にもらって読んだ。
とっても共感するところばかりで、あまりにもわたしたちがしようとしていることが書かれているので、その時の気持ちを忘れないように書き留めようと思う。

2年前にわたしのふるさとの10年後を描いたマップをつくった。
今もそも思いはいつも真ん中にあって、全てのことが「風景をつくる」というところに結びついている。

日本ではステージがそもそもないが故にほとんど存在していない「フリーハンドで、枠組みそのものを再設定しながら、ビジョンを描けるプランナー」

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まさに、私たちがしようとしていることではないだろうか。
プランナーではないけれど。
自分たちの欲しい未来を、次世代にこの風景を紡ぐために。

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里山のそのポテンシャルよ。
遠野はずっと気になっていて、まさにこのクインズメドウもいこうとしていた場所。
残念ながら今年からコロナの影響で外部からの受け入れをされていなくて、外から場所を眺めただけだったけど。

でもはじめて遠野へ行って、その空気感の気持ちよさはすごく印象に残っていて。
稲穂が輝く時期にいったのだけど、どこも獣害フェイスがなく、視野が広く、とても空を広く感じた。
それは獣害という大きな違いが岩手と京都ではあるのかしれないが、境界性がない、というのはこんなにも気持ちのよいものなんだと驚いた。

地元は子どもの頃はなかったのが、いつのまにか
田畑に電柵が貼りめぐされ、山と里に境界を隔てるフェンスが立てられた。

この獣害問題にわたしは馬が適任なのでないかと思っている。
里と山の緩衝地帯を馬をはじめとする家畜たちのゾーンにする。
今災害対策であちこちでそのようなバッファーゾーンをつくるわち刈りも数年たてば元どおりになってしまう。
逆にいえばそれほど日本の土壌は豊かな証拠。
馬にしてもらえることは馬にしてもらう。

「馬が先か人が先か」
ーー僕らは「馬が先だと思っています」
  馬がいないことには、世話するひともこられないじゃない?

人がいるから馬や牛がいた時代もつい数十年前まではあった。
その光景見れなかった世代としては、これからは馬がいるから人が必要という感覚とても納得をした。

そこに仕組みがあるから人が来るんだ。
まさにこれ母校廃校をつかってやりたい事のひとつ。

例えば直売所があれば?農家さんも、お母さんたちも、外からのひともこれるじゃない?もしかしたら地元の若い子が働く場所になるかもしれない!
もっというと、そういう仕組みを通じて、そんな土地の強さを伝えていきたいんだ。

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とてもとても背中をおしてもらった気持ちになった。

わたしたちは自分たちがやりたいことを、見たい未来をつくって、
そしたらそこに人も自ずとやってくる。そしたらそれはこの地域の風景になるはず。
そんなある意味夢物語を描いている。

「これは趣味でやるのか?ビジネスとしてやるのか?」

そんな声をもらったこともある。

経営のことなんて勉強したことないし、なにか根拠があるわけでもない。
でも世界がそうだけど、そもそも生きる”環境”を失ってしまったら、生きることすらできなくなってしまう。

「生きるが仕事だ」

そんな感覚はなかなかこの社会には通じないのだろう。

けれど、これだけお金のために環境を犠牲にした現代で、お金を動かすことが自然環境を、人の幸福を、増幅させれるものでないといけないというのは
あまりにも明白になってきているじゃないか。

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「現実をみろ。社会は甘くないんだ」

そんな言葉を大人たちから散々言われてきた同世代も多いだろう。
(幸運なことに私は言われたことない。)
彼らにとって「現実」とはなんなんだろうか。
お金を得るために、しんどいことも歯をくいしばって頑張ること。
本当にそうなのか?

それでできた社会は素晴らしい世界なのか?幸福を得れたのか?

あまりにも本来の生きる本質とかけ離れたところでしか、
思考されていない。
現実の社会と呼ばれる場所はかりそめの世界のようだ。

たまにそんな感覚に陥る。

願わくば200年ぐらい前の里山が里山として暮らしも働くも生も死も共にあった時の様子をぞいてみたい。

どんなに時代が進んで高度化しようとも、生命として生きるには水や食べ物、それらを育んでくれる、健全な森や木々、田畑が必要で。

その環境に投資すること、手をかけることは自然環境を守るだけでなく、
自分自身も、家族や大切な人たちを守ることだと思う。

そんな信念に近いものをもう20年以上もわたしが生まれた頃から実践されている方の言葉は、強く、真髄を得ていて、これから挑戦しようとしていることは、やっぱりこっちであってるなってとてもとても心強くて心が震えた。

またタイミングで何度も読み返そうと思う。

今はまだまだこれから、始めようとしているところ。
最中にいあるときはどんな感想を抱くのだろうか。
楽しみ。

そして、ぜひこれから地域のプレーヤーになるひとたちには読んで欲しい一冊。

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