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仕事を教えてくれた人

仕事なんて時間から時間まで
言われた事や目の前にある
こなすべきことを淡々とするもの

そう思っていた時期がありました

「好きな事を仕事になんて無理」

当時小3の息子との2人暮らし
なんの資格もない私を正社員で
採用してくれた会社で
その人に出逢いました

入社して驚いたのは壁に
Aさんも早く帰りましょう」
と張り紙がされていた事

どうやら彼女は
毎日毎日一人で重要な仕事を
背負って残業している模様

「仕事ができる人」

あ〜、これが本物か!!

営業に行って打ち合わせをしても
お客様からの信頼が厚く
他と競うでもなく
億単位の仕事をあっさり受注
Aさん以外に頼むなんて考えてない
という感じ

それを仕事としてみんなに分配するけれど
やはり彼女が背負う割合は高い

しかし決して威張ることもなく
愚痴を言うわけでもなく
みんなから慕われている

カッコいい!!素敵だ!!
私は彼女のようになりたい!

と思った

仕事を覚えて少しでも
彼女のサポートをしたい!

なんてね

彼女の仕事の教え方は独特
Excelを使って作った報告書
これを使って今年の数値にして」

とファイルが来る。

それだけ。

忙しい人にいちいち聞いてはならん
出来ると思うから
与えてくださったんだ!と
Excelをいじりまくり
仕組みを知って独自に修正
出来上がったファイルを渡すと

「何も教えないのによく頑張ったね」
と笑って褒めてくれる

たとえミスしても怒らず
「ミスしたとこまで戻ってみよう」
と忙しい手を止めて付き合ってくれた

すべて終わったら
感情的でない反省会がある

怒られる事は誰でも苦手だし
感情的になってもいいことなんて
ないんだなぁって知る

ここでの仕事は企画から実施
クライアントへの報告まで
最善の方法を考えて組み立てる

決まったやり方なんてなかった

報告書をお渡しして
お客様が「頼んで良かった!」
と言ってくださった時が
嬉しい!良かった!と思う瞬間

私も日に日にできる事が増えて
褒めて伸ばされて(笑)
仕事が楽しい!!と思った

「彼女のようになりたい」

現実は程遠い(笑)

高く掲げた理想だと
思い知り悩んでいた

そんな時に周りから言われた

Aさんはもちろん凄いけど
あなたは
Aさんになる必要はない
あなたにはあなたの
良さがあるんだからそれを
さらに磨けばいいんだよ」

なんてこと!!

泣いた、泣きました。
あぁ

あの時のあの会社の方々は
私の人生に本当に大きな影響を
与えてくださったなぁ

そして今
「好きな事が仕事になりました」

18年前に起きた転機
すべてに感謝

出張先にて、、、

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