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日本語音節表(音韻表)

中国語を学習するとき必ず初めのころに出るのが、音節表だ。

日本人が初めにこの表を見ると面食らってしまう人も多い。
ただし、この表は母音の後ろにNやNGがくっついたものまで全て出しているのでかなり多く感じるだけだ。

しかし慣れてくるとこの表はありがたいなあと思う。そして、よく見るとかなり空欄が目立つ。

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つまり逆にいうとこの表を見ると中国語では存在しない音節もいっぱいあるんだなということ。

とにかく、すべての音節を出すというのは学習者にとってありがたいことが、なぜなら今やっている言語の音声がどれだけあるかが見える化されているから。英語をはじめ、それがないから発音があいまいなまま進んでしまうともいえる。
実は音節表が作られるということは、音節がそれだけ少ないということを言っているともいえる。広東語やベトナム語では音節が多すぎて作られない。

これ、日本語で作ってみたら面白いと思って作ってみた。
日本語の音節表は、だいたい50音図があるから必要ないと思ってはいる人も多いだろうが、ちょっと違う。

まあ、作ったのでみてください。

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外来語(カタカナ)だけの音韻のものは外しています。「ちぇ」や「つぁ」もほぼ日本語の語彙にないので外しています。
こうやって見ると、自然言語なので歴史的に不規則で穴がかなり開いているんだなと思います。中国語でも空いているのと同じです。さらに、日本語は音韻が少ないのに、拗音(ゃ付き)が異様に多いですね。中国語(漢字の音)を受け入れるときに獲得した音韻らしいんですが、拗音世界大会ランキングトップクラスなんじゃないでしょうか?英語にもない音が多いですね。キョという音が英語にはないからこそ、「トキオー(トキヨー)」というわけですし。
また、これを見たら外国人は日本語が勉強しやすいんじゃないのかなって思うんだけど、違うのかな。そして外国人の多くが「つ」が言えないか、この表を見たら分かります。「ts」というのは世界的にかなり特殊であり、存在する日本人は存在する外国語(中国語やドイツ語等)を学ぶのに得しています。

音韻については言えばきりがなくなるのでこのへんで。


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