南山大学文学研究会

南山大学文化系公認団体。機関誌『Striking Anew』を発行しています。

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マガジン

  • Striking Anew

    機関誌 Striking Anew に投稿された作品のうち、作者からの許諾が得られたものを掲載していきます。

  • 批評会の記録

    機関誌 Striking Anew に投稿された作品が対象となる批評会の記録を掲載していきます。

最近の記事

Striking Anew vol.167 テーマ「絵本」

Striking Anew vol. 167「絵本」です。 *作者からの許諾が得られた作品のみ掲載しています。 テーマ作品李音 「わたしの王子様」  絵本に出てくる王子様ってどうしても格好良く見えて幼い時に憧れる存在。主人公のどんなピンチにも逃げ出さないで、戦って最後には主人公を魔の手から助けるっていうお決まりのストーリーだからだと思う。これは、物語に出てくる王子様と正反対の私の初恋の王子様のお話。  「僕さ、明日香と付き合うことになったんだ。」と幼馴染の宮橋萩生(みや

    • 批評会の記録:2023学祭特別号

      Striking Anew 2023学祭特別号の批評会を記録したものです。 テーマ作品横澤フルーツポンチ「風の神様くんの悲しみ」 作者コメント ・村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』が念頭にある ・神社・お寺とかの雰囲気が好きで書いていた ・p. 5 二段落目「青空にコイン......」「コイン」か「十円玉」にするか迷ってる ・お母さんはお母さんで事情がある 年末、母と子が喧嘩したシーン、ほんとに洗脳させようとしているわけなら、最初から学校行かせないと思うから、完全に非常

      • Striking Anew 2023 学祭特別号

        Striking Anew 2023 学祭特別号です。 *作者からの許諾が得られた作品のみ掲載しています。 テーマ「風」テーマ作品「風の神様くんの悲しみ」 横澤フルーツポンチ  子どもは風の子、大人は火の子。  ぼくには、お友達がいっぱいいた。人の子たちは、あついあつい夏はもちろん、さむいさむい冬でも、お外を走りまわって、ぼくと遊んでくれた。でも、人の子たちは大人になると、外は寒い寒いと言って、みのむしくんみたいに着ぶくれして、おうちの中の火を囲って群がってしまう。せっか

        • 批評会の記録:vol. 165「隣人」

          Striking Anew vol. 165「隣人」の批評会を記録したものです。 テーマ作品登校は登山「愛しき隣人」 ・すごい太宰っぽい、再現度高い ・「書けない」っていうの、すごい分かる ・太宰オマージュ? ・「私の創作を支えていたものは、不安でした」に共感できる 透瀬いと「あの日映した空を掬う」 ・全体が青々している ・透明な作風 ドクダミ「いつだっていつかは」 ・ストレートなのも良い ・「いつだっていつかは」が並んでいる部分が良い ・言葉はストレートだが、内

        Striking Anew vol.167 テーマ「絵本」

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        • Striking Anew
          4本
        • 批評会の記録
          3本

        記事

          Striking Anew vol. 165「隣人」

          Striking Anew vol. 165「隣人」です。 *作者からの許諾が得られた作品のみ掲載しています。 テーマ作品登校は登山「愛しき隣人」  その朝、ある文豪が郵便箱の音と共に目を覚ましたのは、普段よりは一時間も早い時間だった。男は元より新聞は取っていなかったし、この現代に態々手紙で連絡をよこすような人も居なかった。それ故に、男はその事実に少し気掛かりな感じを覚えながら、まず水を一杯飲み干し、顎の髭を剃り、自慢のミルで挽いた豆でコーヒーを淹れ、トーストと共に飲み、

          Striking Anew vol. 165「隣人」

          批評会の記録:vol. 164「嘘」

          Striking Anew vol. 164「嘘」の批評会を記録したものです。 * note 記事にすることを想定していない時期にとった記録のため、断片的な内容となっていますがご了承ください。 テーマ作品もるびっち「嘘からでたまこと」 ・表現がかっこいい。 ・「知らない人の写真で溢れた」さらっと書いてあるけどすごくホラーだった。 ・閻魔様に抜かれた舌のその後を知れて、面白かった。 ・p.6 宗教の記述が面白い。 ・冒頭で短く説明しきっている。地獄から名古屋に飛んだ

          批評会の記録:vol. 164「嘘」

          Striking Anew vol. 164「嘘」

          Striking Anew vol. 164「嘘」(フレッシュマン祭号)です。 *作者からの許諾が得られた作品のみ掲載しています。 テーマ作品もるびっち「嘘から出たまこと」 嘘を吐くと地獄に落ちる。地獄に落ちて、閻魔さまに舌を抜かれる。本当のことだ。 もう覚えていないくらい昔、俺は一番最初に嘘をついた人間だった。酷い酷い嘘をついたようで、幾千万の責め苦を受け、己を顧みる為の自意識すら擦れて消えたのち、気づくと俺は抜かれた舌たちの塚にいた。生身の身体を持たぬ亡者といえども、

          Striking Anew vol. 164「嘘」

          南山大学文学研究会のご紹介

          こんにちは、南山大学文学研究会です。 私たちは、南山大学文化系公認団体の文学サークルです。 これまでは、Twitter やホームページを中心とした情報発信を行ってきましたが、機関誌に掲載された作品をより多くの方々に知っていただきたいという思いから、このたび note を開設いたしました。 投稿記事としては、機関誌『Striking Anew』に掲載された作品のうち作者の許諾が得られたもの、批評会の記録、部員紹介などを載せていく予定です。 どんなサークル?南山大学文学研究

          南山大学文学研究会のご紹介