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映画『夢みる小学校』

 映画『夢みる小学校』の自主上映会をしました。実は私はこの映画を見るのは初めてで、教育の可能性ということについて、改めて色々と考えることができました。素晴らしいな、と思った点を二つ書きます。

1)自由には責任がついて回る、のではない。
 子どもたちが自由に何かをしたい!というとき、「きのくに子どもの村」では、「大人が責任を取るから自由にやって」と言うそうです。自由には責任が伴うというのは、「きのくに」ではタブーなのです。この考え方のステキなところは、「責任を取れるのか?」という枷で自由を制限しないことです。ここで責任を振りかざしてしまうと、チャレンジできません。もちろん、ある程度の年齢になれば「自由には責任が伴う」ということは当たり前になるのですが、幼い時は大人がこれくらい「どーん」と構えるのは大切だな、と思いました。

2)楽しいことをたくさん自分でできた子はその後の人生を大またで伸び伸び進んでいける。
 苦しい思いをして耐えて何かを乗り越えるよりも、楽しい時間をたくさん持った方が、人生怖いものなし!で堂々と生きていけるのでしょう。これも非常によくわかりました。

 そして、教育の問題点として挙げられていたのが、次の二つです。
1)主要科目だけを勉強すればいい、というのは、教育としてあまりにも狭い。
2)質問を考えさせる時間があったら答えを教える、という教育は破壊的である。

 私は「自由」を謳うあまりに勉強を敵視する考え方が嫌いです。人間は本来学ぶことが好きだと思っているからです。ただ、学ぶ際に、効率だけを重視して、時間のかかることを避け、手っ取り早く、促成栽培のように仕上げてしまうのが問題なのでしょう。大きく育つものはゆっくりと育つ、で進みたいものです。


 


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