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旭興 しぼりたて本醸造

商品名:旭興 しぼりたて本醸造
蔵元:渡邉酒造株式会社(栃木県大田原市)
代表:渡邉英憲氏(5代目)
日本酒度:-2
酸度:1.2~1.6
原料米:ひとごこち
精米歩合:65%
アルコール度:18%

はい、今日は「旭興」です。このお酒知ってますか?たぶん、知らない人がほとんどだと思います。というのも、旭興自体が栃木県外にあまり流通しない地酒です。言い換えれば、現在の生産キャパに対して栃木だけで十分売れる、という解釈で良いと思います。代表の渡邊氏は5代目。5代目なので創業は明治です。東京農業大学醸造科を卒業後、群馬の美峰酒類という業界では非常に大きい企業に就職し修行しています。美峰酒類といえば、鬼殺し、のブランドで広く認知されているはずです。その後、渡邊酒造に戻り、5代目として活躍しています。

この旭興というブランドは5代目の渡邊氏が造った日本酒です。他には「たまか」という代表作があります。いずれも過去海老原商店で取り扱っております。ちなみに、この方は「南部杜氏」であり、業界内では「天才」と呼ばれる逸材です。

旭興といえば「生酛」です。海老原商店でも「生酛」って何ですか?という質問をされるケースが多く、私は「昔ながらの製法で作られた日本酒」と説明しています。そう、昔は、人工の乳酸を添加せずに、自然のなかで乳酸を獲得していました。これがまた難しいのです。ゆえに、人工乳酸を添加する速醸が主流になると、手間のかかる生酛作りは減っていきました。

この手間暇かかる生酛作りの名手が渡邊氏です。あ、すみません。今回は生酛ではなく「新酒」ですし、アル添です。この流れからすれば、渡邊酒造の生酛を飲んでねー、という話になるのですが、今回はあえて「しぼりたて」を仕入れました。まあ、美味しいというか、普通の日本酒とは一線を画した面白い味になっているはずです。まだ飲んでないので何ともいえませんが。

ということで、是非、海老原商店に旭興を飲みにきてください。たぶん、旭興を置いている酒屋もなければ飲み屋もないですよ。栃木ではメジャー級のお酒です。大田原、はい、渡辺美智雄氏(政治家のミッチー)の地盤です。ミッチーのパーティーでは必ず渡邊酒造さんの日本酒がたくさん並んでいたに違いない!!と妄想しています。

それでは。


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