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雪の茅舎 山廃純米

蔵元:齋彌酒造店
商品名:雪の茅舎 山廃純米
アルコール度数:16度
精米歩合:65%

齋彌酒造店といえば、杜氏の高橋氏。高橋氏といえば数年前にNHKプロフェッショナル仕事の流儀に登場。櫂入れをしない製法に業界が注目、新政の社長も高橋氏を尊敬しており、日本を代表する杜氏の一人。海老原商店ではなんだかんだ毎年仕入れている日本酒です。そして、雪の茅舎は必ず燗酒にして飲んでいます。もちろん冷でも美味しいのですが、高橋杜氏の創った日本酒は燗酒こそ、その魅力を最大限引き出せるものと考えます。

日本酒を飲むときは、どこの土地で作られたものなのか、杜氏がどんな想いを込めて作ったお酒なのか、これを代弁するのが我々日本酒を扱う飲食店の使命です。高橋杜氏の場合、櫂入れをしない、という選択をすることで酵母を自由にさせます。人間が余計なことをせずとも勝手に発酵は進んでいく、という考え方のもと、素材本来が持つ能力を最大限引き出すべく、至高の日本酒を作っています。ただ、高橋杜氏のすごいところは、近年の低アルコール化の流行に伴い、酵母菌の働きを温度管理によって制御しようと、新たに革新的な取り組むをしている点です。つまり、酒造りにおいて、絶対的な解は存在しないものと認識し、新しい取り組みを積極的に行い、時代に求められる酒造りにまい進している点に心が打たれてしまいます。

雪の茅舎山廃純米なんて、正直、どこの飲食店にも置いてあるのかもしれません。珍しくもなんともない。けれども、私はこのお酒の価値を知っているし、燗酒にすると、すごいことになることも理解しています。

是非、海老原商店に雪の茅舎飲みにきてください。
もちろん、冷でも燗酒でもどっちでもOK!!

以下参考。

秋田に「伝説の杜氏(とうじ)」がいると聞きつけ、密着取材を開始したのは2018年夏。「酒造りを知りたければ、田んぼに来い」。杜氏・高橋藤一(73)が見せたのは肥料をできるかぎり与えない米作り。秋、酒造りが始まると、その異様なまでのこだわりに圧倒された。半世紀かけて培ってきた技術の「粋」を、高橋は惜しげもなく見せた。うまい酒は、こうして生まれる。7か月の記録。

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019095970SA000/

明治35年、初代齋藤彌太郎氏が鳥海山を望む由利本荘市に創業した蔵元、齋彌酒造。茅ぶき屋根の民家が点在する雪深いこの地の冬景色を表現した日本酒「雪の茅舎(由利正宗)」を造り出し、その伝統の技を今に伝えています。創業当時のまま残る齋彌酒造の蔵や二階に洋風のデザインを取り入れた独自の意匠を持つ店舗などは、国の登録有形文化財に登録された貴重な建造物であり、その気品漂う厳かな蔵一帯が良質の酒を世に送り出す本蔵元の気質を物語っているかのようです。全国新酒鑑品会において数々の受賞歴を持つ秋田を代表する名蔵元です。

https://www.osake.or.jp/kuramoto/14saiya.html


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