結婚を機に阿佐ヶ谷に住み始めて半年が経った。

荻窪で生まれ、高校は荻窪阿佐ヶ谷間にあり、今はなき西荻のデイリーヤマザキでパンを買っては吉祥寺の予備校に通い、阿佐ヶ谷と高円寺間に住んでた彼女がいて、つい最近まで吉祥寺に住んでいたので、吉祥寺〜高円寺の範囲内の引っ越しは感覚的にはほぼ「移動」なのだが、

住んでみてわかった。この街の住みやすさは凄い。とにかく全てがある。

駅前に鎮座する24時間の西友に、
呆れるほど長いアーケード、パールセンター。
「ここにユニクロとかできたら完璧だよな」と思ってたら駅直結に本当にできた。
あと駅前の貢茶がいつも空いていて、老若男女が心置きなくタピオカが飲める。

あと何よりメシが旨い飲み屋が異様に多い。
駅を中心にして東西南北に飲み屋のエリアが広がっている。
特に海鮮が異様に旨い。街ぐるみで漁港と契約してるんじゃないかと思うほどだ。
個人経営のお店間のネットワークも非常に強く、
「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」を初めとした定期的にイベントも行われるなど、盛り上がっている。

そんな中、この事態だ。
ほぼ全ての店が営業自粛や短縮を余儀なくされている。
その中でも、工夫しつつ頑張っている最高の飲み屋は相変わらず最高である。
ただただ紹介していきたい。

酒好房 かえでの杜

所在地；杉並区阿佐谷北1-3-15　Ｃ-ＨＯＵＳＥ
電話；03-5356-9898
Facebookページ(毎日更新してて凄い)
https://www.facebook.com/sakekouboukaedenomori/

阿佐ヶ谷駅からタイタンの事務所の前を過ぎ徒歩3分ほどにある、
日本酒と国産食材を使った手作り食材のお店。ご夫婦で経営されている。
ご主人の日本酒の知識と愛が大変深く、たくさんの種類の中から選ぶと一個一個しっかりと解説をしてくれる。(僕は澤乃井が好きです。東京で一番西で作っているお酒です(受け売り))

料理も旬の食材を使った創作料理がたくさん揃っており、
個人的に今まで食べた中でお気に入りのメニューをあげると「菜の花と生ハムのフレンチトースト」「ピクルス盛り合わせ」と「酒盗クリームパスタ」辺りか。
ピクルスの中に入っているタマゴのピクルスが美味しすぎて生まれて初めてお店でレシピを聞いたら、紙に書いて教えてくれた。やさしい。

一発目に紹介したのは、とにかくいい店、というのももちろんだが、
阿佐ヶ谷ビギナー夫婦の我々にとって「家の近くの飲み屋の常連になる」という憧れをようやく叶えてくれたお店だからである。

「地域に根づいたお店」は、店側が意識せずとも、ともすれば排他的な雰囲気をまといがちだ。
吉祥寺でおなじみのハモニカ横丁も、何年も住んでたのにいまいち馴染めず終わってしまった。1つカベを超えればそこからはなんともないが、何かきっかけがないとゆとり世代ど真ん中の我々にはかなり時間がかかってしまう。
他にも何度も通ったお店はあるが、コチラは初めに行ったタイミングでたまたまお店に余裕があって、ご主人の日本酒の解説の流れで会話が弾んだことでいとも簡単に居心地が良くなっていき、このご時世で、短縮営業及びテイクアウトに移行してからは、よりいっそう利用させていただいている(予約の電話のおかげで名前も覚えてもらえた。)

実際にテイクアウトした写真はこちら。

どうだ、旨そうだろ。いいだろ。ここ家から徒歩5分しないんだぜ。
日本酒もテイクアウトでいただけたりします。
酒粕を使ったシフォンケーキもやってたりするので、これも是非。

どこのお店にとっても難しい時期に、店内のレイアウトもものすごく配慮して営業されておりつつ、質の高いお料理をこんなお値段で！！？？という気持ちでいつもいますありがとうございます。

雰囲気だったり本当の良さは来てもらった方が早いので、近隣の方は是非。

(※店内、テイクアウト以外の料理写真はFacebookより引用/メニューは日によって変わります。)