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マルチ・ポテンシャライト。

こんにちは。なおきです。

今朝、何気なくアマゾンの電子書籍をブラウズしていたら、この本を見つけました。マルチ・ポテンシャライト。

本の詳細を見ると、著者はTEDに出演しているということだったので、動画を探し出して見てみることに。2015年ということなので、3年前の公演のようです。

このエミリー・ワプニックさんは、ずっと悩んでいたそうです。大人になったら何になりたい?という質問に対し、なりたいものが多すぎて答えられないと話す彼女。数々の分野に挑戦しても、しばらく経つと飽きてしまう。
なぜ自分は一つのことをやり遂げることができないのだろうか。どうすればまともなキャリアになるのだろうか。世間では飽き性、根性がないと片付けられがちな性質が彼女を苦しめたそうです。
でも、いくつかの実例を知り、考え方を変えた時、人生において一つのことに集中せず、さまざまな分野に挑戦することは、欠陥ではなく強みになると語ります。アイデアを統合する力。迅速な学習力。適応力。特に、最強のチームは一つのことに精通するスペシャリストと、様々な分野に見識を持つマルチ・ポテンシャライトのペアであることが多いと。

レビューを見てもそうですが、この動画に勇気づけられた人がたくさんいると思います。一つの学問・職業を突き詰めて一生を捧げることができない人。いろんなことに興味を持ち、挑戦してみるも、ある程度で飽きてやめてしまう人。それこそ、浮気性だとか、ジョブホッパーだとかネガティブな言葉で表現されがちな人たち。僕もそこに一歩足を踏み込んだところ。だから、このエミリーさんの話す姿にぐっときました。

世間、特に日本では一つの会社に人生を捧げることを最良と考える、宗教的とすら言える思想がはびこっています。会社を変えたとしても、自分の専門分野を決め、その道を貫くという生き方が推奨されます。僕自身、航海士を退職するときにかけられた言葉は、「船にはもう乗らないの?」「もったいない」でした。
でも、その仕事を続けている自分は、もうワクワクしないことに気づいてしまっています。あたかも100年の恋が冷めたかのように、努力することができなくなります。

努力できないのは自分のせいだ。なんとか勉強をし続けて、この道でプロフェッショナルにならなければ。そう自分を鼓舞してもどうにもならない。あの頃感じていた自分に対するフラストレーションに、一つの答えをもらったかのようでした。飽きても良い。違う分野に挑戦しても良い。そんな許しを得たような気分です。

もちろん、何も考えずフラフラすることを肯定しているわけじゃない。『ライフシフト』で解説されているように、転換点ごとに自己内省を深めながら、様々な分野に挑戦していく姿勢が大切になってくると思います。

旅に出てから、自分は生きてても良いんだと教えてくれる情報ばかりが見つかっているような気がしていて、感謝の尽きない毎日です。本当にありがたい。

今日でnoteのビュー数1000、スキの数100を同時に超えました。いつも本当にありがとうございます。毎日更新を目標にして始めたnoteですが、読んでくれている方がいるから続けられています。
今日もここまで読んでくださりありがとうございました。

なおき

読んでくださって、本当にありがとうございました。