見出し画像

DAY 6

2018AUG21
壁の骨組みを作るところからスタート。

細長い角材にさっさと印をつけ、サクッとカットし、トントンと壁の骨組みを組んでいきます。

片側の壁ができました。そしてここで、この小さい家に使う窓とドアを家の裏から引っ張り出してきます。以前建て壊した古い家で使用されていたアンティークに近い部材だそうです。

すべて凄まじく重いです。DAY5で書いた記事の、断熱性に関して、窓とドアの作りが全く違うのがよく分かります。日本でも北の方はこのような感じでしょうか。

窓とドアを取り付ける為のスペースも確保して、壁の骨組みを組んでいきます。

手前にある細長い窓は、横向きにして、サイドの壁に取り付ける予定です。

壁の骨組みが完成です。屋根になる部材の仕上げをしていきます。

そして、床のボードは濡れたら一巻の終わりとのことで、ビニールのカバーを打ち付けます。

そして、ここから先は雨が降ったら床も濡れてしまうし、面倒くさいことになる為、一気に進めたいとのことです。ただ、屋根の室内側に来るはずの板材がまだ来ません。明日来なければ、雨も降りそうだし、、、という感じでとりあえず来ると信じて今日できるところまで進めます。

壁を一辺ずつ立てて打ち込んでいきます。90度を測り、倒れないように支え木も仮に打ち込んでおきます。

全ての壁が90度になるように力づくで色々と留めながら4つの壁を立てていきます。度々、この彼のパワーがないと自力ではかなり難しいな…と思います。

ビニールの上から壁を打ち付けるのには驚きましたが、驚きが多い為か素直に受け止めました。

外が覗けるような高さに窓を設置することに。「やばいっ、Kristofferが帰ってきた!」というのが分かるようにということです。本当に、自分のプライベートの空間をいち早く作ってあげたいという気持ちが伝わってきて、ここでも個の価値の重要さを感じました。

ここで4方の壁を終え、屋根の部材も一気に打ち付けていきます。

想像以上にぴったりとハマり、2人とも驚きで顔を見合わせつつ、次々と打ち付けていきます。

全てが打ち付け終わり、家の全体像が一気に見えてきました。

「これは本当に自分が想像したイメージぴったりの出来だ!」と言って、ハイタッチ。感動して2人で涙目になっていました。
雨が降らないことを願い、ここで終了。明日は室内側の屋根材が来ることを願い、それを打ち付けて、上から断熱材をのせ、外側の屋根をつけて蓋をする。という工程を一気に進めたいということです。内側の屋根材は絶対に濡れてはいけないので、「一気に蓋をするところまで」が重要だと。

今日も一気にこの作業をしているように見えますが、実際は1、2時間に1回はコーヒーブレイクを取っています。

この日もコーヒーブレイク中に

何をしている時が楽しいか
何をするのが好きか
何でそこに居るのか
何をしている時にアイデアを得られるか

「これを考える、知ることは、自分が自分でいる為、生きる為、分かってもらう為にとても重要だよね。」という話を聞き、本当に単純なのだけれど、大切なことを大切にしているなと、感動するばかりでした。これもまたデンマーク人らしいポイントなのではないかと思います。日本にいる時には、確かにその考えを粗末に扱いがちだったなと、今後も日本社会の波に持っていかれないようにしたいところです。

今日の作業を終え、お馴染みのパンコネ機。

雑に置いてある椅子も古いもので、有名なものではないらしいのですが、たまにヤスって色を塗り直したりしながら何十年も使い続けているようです。
デンマークの、「良いものを長く使う」文化が垣間見れます。

突然友達がきて、鶏をくれました。「庭に鶏がいると、ヒュッゲだから好き。」とMetteは言います。

鶏の餌を買いにスーパーに行ったのですが、裏にあるからとって行って!とレジの人が会計だけ済ませて、別について来ることもありません。
ここから探し出し、一袋担いでそのまま帰ります。デンマークはこういうことは日常茶飯事な気がします。

「何が大事なのか」彼らは常に考えているように思います。

DAY7につづく。

なにかのヒントになっていたら幸いです。