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こんな家づくりがしたい

2020年 10月某日。

そんな中、新しいプロジェクトが始まりました。

かつて、【暖かさ】を感覚値以外で伝えた人がいただろうか?
「断熱をすれば暖かくなります。」そんなことを聞いたことはないだろうか。

ですが、【どのくらい暖かくなるか】・【いくら冷暖房費が抑えられるのか】を、シミュレーションを行い数値を元に伝えた会社があっただろうか?無いなら作ればいい。

そんなことで始まったのが、【暖かさ】などを感覚だけでなく、数値を用いて理論的に説明することをパッケージ商品として売り出そうと言うプロジェクトだった。

そんなシミュレーション作成などの担当をする事になった。
正直不安だ。

この分野への苦手意識があったからである。細かな計算や羅列される長い単位などは、人の思考を簡単に遮断し、蓋をするよう仕向けることは容易かった。

そんなことは言ってられない状況でありました。徐にシミュレーションソフトを触り始めましたが、やはり最初はわからないことが多かったです。インターネットで調べながらやったり、時には開発会社に直接問い合わせたりする中で、徐々に覚えていったように思います。

不思議なことで、ある時からわかるようになってきます。
わかるようになってくるとすごく楽しくなってきます。
楽しくなってくればもう勝ちです。

省エネという分野に片足を突っ込んだ僕は、徐々にその沼へ嵌っていくようになります。

新しいプロジェクトとして初めていく中で、もっと深く勉強する事ができないか。
色々と調べる中で、【パッシブハウス】という究極の家づくりを発見しました。

断熱を施すことで、暖かくなるは半分間違っていると思う。
正しくは、断熱をすることで熱の出入りが少なくなるが正解だ。

熱の出入りが少なくなる中で、冬場はしっかりと日射を取り込みつつ、少ない暖房で暖かく暮らすこと。究極形は【暖かい、涼しいを感じない、意識しない環境】が究極の形だと思っている。

暖かい、涼しいを意識している間は、温熱環境を意識している為、まだまだ序盤である。温熱環境への不安や不満がなくなり、暖かい(涼しい)事が当たり前になれば、人々は幸せになれると僕は思う。

この時からパッシブハウスは僕にとって1つの目標になった。

【暖かいだけで幸せだ】

冬場に外から家に帰ってきた時、暖かかったら幸せだ。

真冬に自販機で買って飲むココアは幸せだ。

冷え切った体を温めるために入る風呂は最高に幸せなひとときだ。

そんな家づくりを届けたい。寒がりで暑がりな僕は、温熱環境には敏感な方かもしれない。
そんな僕が届ける家づくりのベースは【暖かさ】が1つのキーワードになる。

それは、家づくりに置いて欠かせない、とても大切な要素である。この考えを抜きにして僕の家づくりは完成しない。

その中でどんな家づくりができるのか、より考えを深めていけると良いと思います。


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