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家づくりに取り入れたい「伊礼智」の設計術4選

先日に引き続き、谷口工務店のYouTubeにて伊礼さんによるモデルハウスの紹介をみました。

https://www.youtube.com/watch?v=L-NJWuOfWsg

言葉遣いが巧みでキーワードもたくさんありました。本人が発している言葉を聞くことができるのは、数年前までは考えられなかったと思っています。YouTubeに感謝ですね。

前回のおはなし会の様子をアップしています。良かったら覗いてみてください。

https://namonakidesignoffice.com/%e5%83%95%e3%81%ae%e5%a4%a7%e5%a5%bd%e3%81%8d%e3%81%aa%e5%bb%ba%e7%af%89%e5%ae%b6%e3%80%8c%e4%bc%8a%e7%a4%bc%e6%99%ba%e3%80%8d/

伊礼智の設計術

今回も冒頭から素敵な考え方を聞くことができました。

さっそくみていきましょう!

テーマ①街と家の間をきちんとデザインする

こちらのモデルハウスでは、玄関戸がメイン通りになく、ワンクッション設ける形で街と家をつなぐ「あいだの間」がありました。

そこには、ベンチやちょっとした収納が設計してあります。
このベンチがあることで、荷物を仮置きすることもできます。
少し腰をかけて休憩することもできます。
花を飾ったりする飾り棚として利用することも可能です。
玄関などの掃き掃除も簡単にできます。

もちろん、直接的に家の内部が見えないということもあります。

こういったスペースが1つあるだけで、選択肢も広がり、生活もしやすくなる。
まさに設計のひと手間(工夫)がなせる業だと思いました。

テーマ②方位に素直に 太陽に素直に

モデルハウスの常套手段とすると、メイン通りに顔を向けてつくることが多いですが、そんなことは関係なし!

あくまでも「家づくり」に素直な伊礼さんらしい発想です。
そのためまずは、「方位に素直 太陽に素直」に設計しています。

しっかりと性能(断熱・気密)を高めることを基本とし、
太陽からの日射(収入)をしっかりと取り入れられるような窓の設計。
OMソーラーの利用もあるため、南面に向けることを素直に実施しています。

集客目的の展示場では、方位に関係のない設計がよくされています。

こんなことを気にして展示場などを見ると違った見え方がして面白いかもしれませんね。

テーマ③天井の高さ2400㎜は中途半端

伊礼さんの設計では、よく天井高は2100㎜や2200㎜を基本として設計している。

これだけ聞くと、「えっ!ちょっと低いんじゃないの?」と思う方も多いかもしれません。
それこそが、住宅業界の闇・・・
大手ハウスメーカーなどが行っている販売戦略にのせられている状況なわけですね。
それはさておき・・・

もちろん、すべてが2100㎜では圧迫感があるかもしれません。
ですが、設計においても大切なことはメリハリです。

低いところもあれば、高いところもある。
低いところがあるからこそ、高いところがより高く際立つ。そうやってわざと天井の高さを操作することで気持ちの良い空間は出来上がると思っています。

もちろんそれだけではありませんが・・・

ただやみくもに2400㎜と高くすればいいというわけではありません。

伊礼さんも仰っていましたが、2100㎜の天井高が低いのは「気のせい」です(笑)

テーマ④庭とのつながり

今回も、造園家の荻野さんとコンビを組んで素敵な庭に仕上がっていましたね。

玄関アプローチの横には、外部から直接アプローチできる道があります。
その先には、東屋「あさぎテラス」が設置してあります。

とても贅沢な使い方にはなりますが、とても魅力的でした。
BBQや休憩所・ちょっとした集まりに使える設えとなっています。とても遊び心がありましたね。

ダイニング横の北庭も素敵でした。
ダイニング横にあるため、そのままテーブルを動かし外で食事することもできます。

開口部全体をデッキとして設けるのではなく、あえてずらしてより緑を近くで感じられるような工夫も仰っていました。
植栽の配植は、とても奥行があり立体的でどこからみても素敵に見ることができます。

まさに「生け花のように美しい」造園です。

最後に

今回も素敵な住宅に仕上がっていましたね。マネできることはどんどんマネしてより良い住宅づくりに活かしていきたいと思います。

皆さんも1つでも家づくりに活かしてもらえると、日々の生活・暮らしが変わると思いっています。
家づくりには、それだけのポテンシャルがあると僕は思っています。
これからも精進します。

ではまた!

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