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スカラ座の夜

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このマガジンでは、主にミラノ、たまにパリや東京の街の情報と歴史、文化について書いていきます。 現地のカフェや美術館、食文化などなど、私が見た・食べたものに写真を添えてお届けします。
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記事一覧

パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 16

2024年にオリンピックが開催されるパリ、街中では厳しい交通規制がしかれる模様でパリ在住の友人からはよく「押し寄せる観光客やオリンピック関係者を避けるために夏はパリから脱出する」という言葉を聞く。 そんな中で紹介するのも気が引けるが、今回も美味しいパリのお店を紹介していきたい。 1. パルティゾン・カフェ・アルティザナール(Partisan Café Artisanal)こちらはマレ地区のすぐそば、地下鉄エティエンヌ・マルセル(Étienne Marcel)駅の近くにある

パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 15

今回もサクサクとパリの美味しいお店について書いていきたい。 1. カフェ・ピエール・エルメ(Café Pierre Hermé/ リヨン駅店)ピエール・エルメ(Pierre Hermé)といえば言わずと知れたパリの有名パティスリーである。 4代続くアルザスのパティシエの家系に生まれたピエール・エルメは、フォション(FAUCHON)やラデュレ(LADURÉE)でのキャリアを経て、1998年に自身の最初の店を出店したのは、なんと東京赤坂のホテルニューオータニ内であった。 2

京都のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 2

第一弾の京都のカフェ・レストラン特集に引き続き、今回も京都滞在時に訪れと店を紹介していきたい。 1. Davada Coffee & Records(七条高倉)こちらは七条高倉に位置するカフェ。 名前の通り、レコードショップの中にカフェがあるという面白いスタイルのお店である。 壁一面のレコード。 丁寧にジャンルや年代ごとに分けられたレコードたち。 店内では、コーヒーのほか、焼き菓子も食べることができるとのこと。 カヌレ、スコーン、マドレーヌ、パウンドケーキ、マフィ

ミラノのアペリティーボ5選 vol. 4:おすすめのハッピーアワースポットまとめ

夜お酒を飲む場所に行くよりも、昼、おやつとコーヒーを楽しめる場所に出かけることが多い筆者。 そのためにミラノに住んでいるにもかかわらず、アペリティーボこと、ハッピーアワーのスポットにはなかなか行かないために、このシリーズの更新はカフェ特集に比べてゆっくりである。 とはいえ、ミラノで行ったお店の写真が5軒分揃ったので、今回もこれまでに行ったミラノのアペリティーボスポットについて紹介していきたい。 1. ノンブラ・ドゥ・ヴァン(N'Ombra de Vin)この日はイタリア

イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 8

筆者はローマの大学に在籍していることもあり、ミラノからローマに度々訪問しているが、ローマはミラノ以上に観光客が多い気がする。 中には混みすぎてアクセスしづらいエリアもあるかもしれないが、自身の計画に合わせて情報を見ていただけたらと思っている。 1. バオバオ(Bao Bao)こちらはヴァチカンでの調査の帰りに寄った中華料理店。 中華料理店といっても点心がメインの気軽なお店である。 ヴァチカンというと神聖かつ厳格な印象を受けるかもしれないが、その周辺にはマクドナルドや中

ミラノのカフェ・パスティチェリア5選 vol.18:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

今回もミラノの美味しいお店を紹介していく。 1. ラルフローレン(The Bar at Ralph Lauren)最初に紹介するのは、モンテナポレオーネのエリアにあるラルフローレンのカフェである。 ラルフローレンと言ったらあの洋服のブランドのことであるが、ラルフローレンでは、ミラノの他、パリ、成都、シカゴ、ニューヨークにカフェがあるとのこと。 創業は1967年でニューヨークにてと意外にもラルフローレンの歴史は服飾のブランドとしては新しい。 ラルフローレンのカフェは、シ

【後編】ネッキ・カンピリオ邸(Necchi Campiglio):ミラノが誇るアール・デコ建築の邸宅美術館

アール・デコ建築の傑作として名高いミラノのネッキ・カンピリオ邸。 【前編】では主に一階の部屋を紹介していたが、【後編】では地下と2階の部屋について書いていきたい。 1. 玄関ホールと地下室(seminterrato)ネッキ・カンピリオ邸は、二階建てとなっており、【前編】で紹介した一階はパブリックなスペース、この階段の先に続く二階は個室となっている。 ラジエーターのカバーや階段にはポルタルッピのアイディアが残されている。 アール・デコの装飾テーマを彷彿とさせるギリシャ風

【前編】ネッキ・カンピリオ邸(Necchi Campiglio):ミラノが誇るアール・デコ建築の邸宅美術館

ミラノには大小様々な美術館や博物館が存在しており、筆者がお気に入りの施設はいくつもある。 その中でも邸宅美術館、つまり個人のコレクションや不動産をもとに作られた美術館が、最近特に気になっている。 というのもこのような邸宅美術館には、そのコレクションを集めた個人のストーリーやセンス、およびその建物が建てられた時代背景が反映されており、調べれば調べるほど興味深いからである。 今回のnoteでは、そんなミラノの邸宅美術館の中でも、イタリア合理主義とアール・デコを融合した建築家

東京のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 3

今回のnoteでは筆者が一時帰国中に訪問した東京のカフェやレストランについて紹介していく。 今回は東京駅、有楽町、銀座のお店中心となったが、近くに訪れた際の参考にしていただければと思っている。 1. ティム・ホー・ワン(日比谷)何かアジア料理、しかも点心が食べたい!という話になった時に友人と訪問したティム・ホー・ワン。 香港に本店を構える点心料理の専門店であるが、今回は日比谷シャンテの一階に位置する日比谷店を訪問した。 休日の夕方、すでに何組か待っている人がいたが、通

福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 5

今回のnoteでは、筆者が福井帰省の際に訪れたお店についてまとめていく。 このシリーズもあっという間に第五回となった。 福井を訪問した際の参考にしていただけたらと思っている。 1. 蕎麦cafe Maruta屋(丹生郡越前町)こちらは越前海岸沿いを走る漁火街道こと、国道305号線の脇に位置するカフェ。 漁火街道沿いには、冬になると越前カニを堪能することができる食堂や民泊のほか、温泉も点在している。 夏の日に車を走らせたが、海が真っ青で宝石のように美しかった。 蕎麦

京都のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 1

今回の特集では筆者が京都に訪問した際に訪れたカフェについてまとめていく。 筆者が20代の前半に6年間住んだ街、京都。 京都に住んでいた時にもカフェ巡りはしていたが、この街を離れてみて、まだ行っていないカフェや自分が京都を離れてから新しくオープンしたカフェも沢山あることに改めて気づいた。 せっかくならばということで、訪問した京都のカフェ記録を残すことにしたのであった。 1. リグナム(岡崎)こちらは平安神宮やみやこめっせなどが建つ岡崎エリアにあるベーカリーカフェである。

ミラノのカフェ・パスティチェリア5選 vol.17:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

このシリーズもすでに第17回とだいぶ続いているが、本文に入る前にお知らせがある。 ミラノのおすすめのお店を紹介するというこのシリーズは、これまで10軒分の内容が揃ったらリリースするという方式をとってきた。 ところがミラノに拠点を置いているとはいえ、毎日のカフェ休憩は新しい店というよりも、馴染みのお店に行くことが多く、 なかなか新しい店を開拓することができない →記事のリリースを待つうちに閉店してしまった店が出てくる、 という事態が今回発生してしまった。 他の都市のカフェ

パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 14

第14回目となったパリのおすすめのカフェ・レストラン特集、今回もとっておきのお店について書いていきたい。 1. ブラッセリー・べランジェ(Brasserie Bellanger)こちらはヌーヴェル・ガールドゥ(Nouvelle Garde)というパリ市内にいくつかのブラッセリーを経営するグループ会社の系列店のようである。 10区の端にあるこのお店、パリ北駅や東駅からも近い。 グリーンと赤の外装がとても目立つ上に、内装も1950-60年代の映画の世界のようにおしゃれ。

イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 7

ローマのカフェ・レストラン特集もついに第七回目となった。 今回も美味しいお店を紹介していきたい。 1. ラッテリア・サン・ロレンツォ(Latteria San Lorenzo)こちらローマ・サピエンツァ大学の近くにあるカフェ。 気取らない、地元の人が集まる感じのお店で、ショーケースの中に入っているものもお手頃。 甘いパンの他にサラダやパニーノもある。 お店は朝から夕方までと比較的早い時間に閉まるので注意。 朝のカプチーノをカウンターでいただく。 大学へ行く前にし