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このマガジンで書いていくこと〜1本目のエッセイ「他人とくらべて自信をなくしたときこそヨガをする理由」

2023年、ヨガのインストラクター資格であるRYT200を取得しました。

そもそも資格を取ろうと思ったのは、20年近く唯一続けられた運動にして、いつも心身の健康を支えてくれる大好きなヨガについて、よく書いたり語ったりしていたら、「奈緒さんからヨガを習ってみたいです」という声がちらほらと届くようになったからでした。

今になってみれば、そうしたコメントをくださった方は、そこまで本気で言っていたわけでもない気がしますが、根が単純で真面目なわたしは「一からヨガを学び直さなくては人に教えることなんてできない」と思ったわけです。

そんな動機はさておき、50歳という年齢でヨガを学び直すことができて本当によかったと、心から思っています。

ヨガの奥深さにあらためて魅了され、それまで「趣味」だったものが「一生続けていきたいライフワーク」になりました。

一方で、「インストラクターとして自分がヨガを伝える意義」については、資格を取得しても、なんとなくモヤモヤしていました。

わたしには、目の前に好きな仕事とやるべきことがあるわけで、さらにそこへヨガレッスンの開催も加えて意欲的に活動していくべきなのか。

すでにたくさんいらっしゃる、筋肉や体のやわらかさ、伝え方のスキル、容姿や声の美しさ、さらにヨガを伝える情熱において、自分よりずっと優れた人たちを思い浮かべては、そこに肩を並べてヨガインストラクターの道を踏み出すことが、今後の人生の目的になるとは思えなかったのです。

わたしがヨガを伝える意味って?

それでも、「ヨガの魅力を伝えたい」という気持ちはある。
だったら「わたしだからできるヨガの伝え方」ってなんだろう。

それをずっと考えてきて、ひとまず出した解は、これまで長く仕事にしてきた「文章や言葉」を使う方法でした。

自分がヨガの思想を学ぶなかで、感銘を受けたり、ハッとしたり、難しいながらももっと理解したいと思ったさまざまな断片を、日々の暮らしや思考に落とし込み、気軽に読める文章としてアウトプットする

文章にまとめることで自分自身の理解も深まり、読んでくださった方が「ヨガっておもしろそうだな」「実は身近なんだな」と興味を持ってくれるきっかけになるかもしれない。

そんな「こういう入口もありますよ」という新しいドアを用意するのはどうだろう、と思ったのです。

このnoteマガジンでわたしが書くこと、みなさんが読めるもの

本場インドや、大学で専門的に東洋思想を学んだ身ではないので、学術的にヨガ哲学を伝えられる立場ではありません。だから、このマガジンで書いていくのは、わたしが現在進行形でヨガの経典や書籍や講座でヨガ哲学を学び、感銘を受けた教えを、自由な感覚で取り入れたエッセイがメインになります。

取り上げるテーマは教科書的な順番ではなく、「こういうことを書いてみたい」と頭に浮かんだことから、教えの優先度や前後関係は気にせず、どんどん書いていきます。
ふと舞い降りたテーマに対して、「こうした問題にぶつかったとき、ヨガ哲学はどんなヒントを与えてくれているんだろう?」と書物をめくって探し、該当する部分を読み、自分なりに出した答えを2000字以上の読みものにまとめる。それを毎週1本ずつ公開していきます。

ここで書いていく文章は書籍化も見越しているので、いずれ一冊の本にまとめる予定の草稿を、書き上げたそばから公開していくというスリル(わたしにとって)とワクワク感(読んでくださる方にとって)もあると思っています。これも新たなチャレンジ、ですね。

文体も主題もこれまでnoteで書いてきた自分のスタイルを踏襲しつつ、内容に毎回ヨガ哲学の教えをエッセンス的に取り込むイメージです。

ただ、この後に続く初回の文章に関しては、「ヨガの歴史」や「そもそもヨガとは?」という部分をカバーしている関係で、ちょっと勉強っぽい雰囲気が強くなったかもしれません。

これまでnoteでは、わりとかための(と言われることも多かった)文体で書いてきましたが、Voicyでの日々のおしゃべりや、

『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』でわたしの文章を読んでくださった方には、ちょっと意外に感じるかも?などと思いつつ、あまりスタイルを意識しすぎないで、自分の最新の文章として書いていきたいと思っています。

今後は、映画『PERFECT DAYS』の感想をヨガ哲学の視点から書いてみたり、ヨガ関係の本ではないのに、実はものすごくヨガ哲学的じゃないかと個人的に感じた本の紹介をしたり、またはVoicyのプレミアム放送のお悩み相談や1テーマ深掘りで語った、主に人間関係に関するテーマにヨガの思想を盛り込んでエッセイとして書いてみたり、といったこともしていきたいと思っています。

定期購読マガジンとして、月額600円、毎週金曜5時更新、月4〜5本という内容でお届けしていきます。

エッセイ1本ずつ¥300での単品購入も可能ですが、マガジンをご購読いただく方が、1本あたりのエッセイはお得に読んでいただけます。

ご興味を持っていただけたなら、ぜひマガジンのご購入をお願いいたします。


essay #01

他人とくらべて自信をなくしたときの対処法


誰かを妬んだり、うらやんだりすることは、ものすごく疲れる。

競争心が希薄で、負けず嫌いでもないわたしにとって、その感情は、何も有益なものを生まないと思っている。

世界中どこに暮らしていても、趣味や価値観が合う人と、メッセージ1つでつながれることを可能にしたSNSの恩恵は大きい。

けれど、フォロワー数や再生数、いいね数など、「数字」がついて回ることで、あたかもその「数」が、その人が持っている「力」のように見えて、無意味な劣等感を生んでしまうことがある。

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2,839字

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