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【転職】Open AI Japanが採用活動を開始しているので、応募を検討した件

 ChatGPTの開発元であるOpen AI社が日本法人を開設したとのニュースが飛び込んできました。アジア初の拠点開設ということで、Open AI社の日本に対する本気度が伝わってきますね。

 ChatGPT Enterpriseなどの企業向けサービスなどを売り込んでいくために、営業職を中心に採用を開始するとのこと。

すでにChatGPTを導入している日本企業

下記の記事によるとすでに多くの日本企業が導入を進めています。

日本では既に、ダイキンや楽天、トヨタコネクテッドなどがChatGPT Enterpriseを導入。トヨタ自動車のIT子会社であるトヨタコネクテッドで常務取締役を務める伊藤誠氏は、ChatGPTを利用することで、業務の生産性向上や新たな顧客ロイヤルティーの標識などに有用なツールになるとし、ChatGPT Enterpriseの活用を決めたという。「特に、ChatGPTを活用することで現場の知見を生かしたAIツールの開発やプログラミングスキルを持たない従業員でも業務課題に特化したAIツールの開発につながるのではないか」と期待を膨らませる。

「まずはOpenAIを正確に理解してもらう」--OpenAI Japan社長が意気込み語る

生成AIの可能性に着目している企業はすでに導入を始めています。

成功のカギは浸透力

 しかし、日本企業における生成AIの利用率は10%程度と見られています。つまり、多くの企業は様子を見ている状態です。

様子見の理由は様々です。

  • 若手は生成AIの利用を望むものの、上層部が無関心。

  • コンプライアンス的に情報漏洩の危険がある。

  • 著作権の問題。

  • 前例を重視する企業風土(前例がないことをやろうとすると時間がかかる)

など、やらない理由はたくさんあります。

 しかし、ChatGPT Enterpriseのような企業向けサービスをうまく使えば情報漏洩のリスクは大きく減らせます。
こういったChatGPTの使い方等は私の過去の著書でも触れていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

 実は技術的な問題はほぼクリアされていることも多いです。しかし、上層部の無理解だったり、日本独自の企業風土が浸透を阻害しているケースも多々あります。

気になる採用職は?

 そうなると、今後はこういったあまり導入する気のない企業に対して生成AIのメリットを浸透させる必要がありますので、Open AI Japanは営業活動を強化することでしょう。

 実際に募集している採用職種を見てみました。現在は2職種を募集しているようです。

①アカウントディレクター

以下のような経験をお持ちの方を求めています。
7 年以上のサービスとしてのプラットフォームおよび/またはサービスとしてのソフトウェアの販売
ネイティブレベルの日本語能力。
年間 100 万ドルを超える収益目標を 3 年以上達成
複雑な取引戦略の設計と実行
急成長する高業績企業の成長をサポート
経営幹部と直接連携する
技術コンセプトを顧客および社内関係者に伝達する
注目度の高い顧客イベント(CAB、カンファレンス、製品発表会など)を主導
複雑な市場(業界、競合他社、顧客、見込み客)のインテリジェンスの収集、抽出、処理

https://openai.com/careers/account-director

②地域マーケティング

次のような場合、この役割で成功できる可能性があります。
アジア、できれば日本でのマーケティングリーダーとして 7 年以上の経験がある。
ネイティブレベルの日本語能力。
マーケティング戦略開発をリードし、マルチチャネルキャンペーンを推進してきた豊富な実績。
コミュニケーション能力が高く、技術者と非技術者の両方に洞察と推奨事項を効果的に伝えることができます。
消費者向けと B2B 向けの間で柔軟に対応できます。
先を見越して細部にこだわり、ペースの速い環境で複数のプロジェクトを同時に管理できる。
AI に対する情熱と、業界や社会を変革する AI の可能性を共有しましょう。

https://openai.com/careers/regional-marketing-japan

 やはり、バリキャリのマーケティングスキル、営業スキル、開拓スキルを求めていますね。ハードルも高そうです。
 実は私、少しだけ興味があったのです。ただ、一応日本語はできますが、コミュ力も低いし、英語もおそらく求められるだろうからダメか…
それでも、営業スキルやマーケティングスキルに自身のある方は応募してみるのもいいかと思います。

リスクもある

 しかしOpenAIも盤石とは言えません。すでに多くの企業が類似するサービスを提供し始めています。Google,Amazonなどは着実にサービス展開を始めています。

 そして、これらの巨大IT企業には既存のクラウドサービスがあります。それらの既存クラウドサービスに独自の生成AIを実装するとしたら、あっという間にOpenAI社はシェアを失う可能性もあります。

 既存のクラウド基盤が弱いOpenAI社が、すでに提携しているマイクロソフト社と連携しつつ、どのようにChatGPTの企業向けサービスを展開していくのかは興味深いところです。

 そして重要なことをもう一つ。AIの性能面においても生成AI=ChatGPTという図式はもう崩れ去っています。なぜならすでにChatGPTの性能を上回るとされるサービスも出始めているからです。

 こうなるとOpenAI社もあまりゆっくりしていられませんね。サービス普及のポイント。それは先行者としてのメリットを活かしつつ、他社に負けないスピード展開ができるかにあるのかもしれません。











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